▼1割打者に票を投じる意味とは?
ベストナインの「ベスト(best)」を辞書で引くと「最高の」「最良の」という意味が出てくる……などというのは中学生でも知っている常識のはずだが、どう考えても「最高」とは思えない選手への投票が今年もあったのは何とも残念だ。セ・パ両リーグの外野手部門で、いずれも出場50試合にも満たず、しかも打率が1割台の選手3人に1票が投じられたのだ。
荒木貴裕(ヤクルト) 47試合 打率.136
髙山俊(阪神) 38試合 打率.189
福田秀平(ロッテ) 20試合 打率.171
この他にも、パ・リーグでは41試合で打率.209の菅野剛士(ロッテ)も1票を得ていた。この4人より外野での出場試合数が上回る選手が、各球団少なくとも4人はいる。荒木に至っては、外野を8試合しか守っていない。「レギュラー3人に票を投じる」と言うならまだ分かるのだが、彼らを差し置いて控えの選手をベストナインだと考える理由は一体何なのだろう?
▼本塁打王よりも失策王の方が上?
パ・リーグのベストナイン一塁手部門では、清宮幸太郎(日本ハム)に4票が投じられて2位となった。確かに、今季の清宮が進境著しかったことは事実だ。自己最多の129試合に出場し、初めて規定打席に到達。チーム最多の18本塁打を放ったのは確かに立派だった。
だが、同じパ・リーグの一塁には、リーグダントツの41本塁打で3度目のホームラン王(&初の打点王)に輝いた山川穂高(西武)がいるのだ。山川を差し置いて清宮に1票を投じるというのはさすがに問題だろう。
ましてや、清宮は一塁手リーグ最多の9失策(守備率.989)を犯している(山川は89試合で6失策、守備率.992)。客観的に見て、打撃・守備の両面で清宮はまだまだ山川に劣る。ここでも、投票者が何を根拠に清宮に票を投じたのかまったく理解できない。
構成●SLUGGER編集部
ベストナインの「ベスト(best)」を辞書で引くと「最高の」「最良の」という意味が出てくる……などというのは中学生でも知っている常識のはずだが、どう考えても「最高」とは思えない選手への投票が今年もあったのは何とも残念だ。セ・パ両リーグの外野手部門で、いずれも出場50試合にも満たず、しかも打率が1割台の選手3人に1票が投じられたのだ。
荒木貴裕(ヤクルト) 47試合 打率.136
髙山俊(阪神) 38試合 打率.189
福田秀平(ロッテ) 20試合 打率.171
この他にも、パ・リーグでは41試合で打率.209の菅野剛士(ロッテ)も1票を得ていた。この4人より外野での出場試合数が上回る選手が、各球団少なくとも4人はいる。荒木に至っては、外野を8試合しか守っていない。「レギュラー3人に票を投じる」と言うならまだ分かるのだが、彼らを差し置いて控えの選手をベストナインだと考える理由は一体何なのだろう?
▼本塁打王よりも失策王の方が上?
パ・リーグのベストナイン一塁手部門では、清宮幸太郎(日本ハム)に4票が投じられて2位となった。確かに、今季の清宮が進境著しかったことは事実だ。自己最多の129試合に出場し、初めて規定打席に到達。チーム最多の18本塁打を放ったのは確かに立派だった。
だが、同じパ・リーグの一塁には、リーグダントツの41本塁打で3度目のホームラン王(&初の打点王)に輝いた山川穂高(西武)がいるのだ。山川を差し置いて清宮に1票を投じるというのはさすがに問題だろう。
ましてや、清宮は一塁手リーグ最多の9失策(守備率.989)を犯している(山川は89試合で6失策、守備率.992)。客観的に見て、打撃・守備の両面で清宮はまだまだ山川に劣る。ここでも、投票者が何を根拠に清宮に票を投じたのかまったく理解できない。
構成●SLUGGER編集部