1つ目は“シーズンを通じて戦い抜く体力”。60打席無安打の記録を残した1年目と比較すると短かったとはいえ、今季も8月最初の12試合で打率.103と低迷し、打順も6番に降格。一度は4番に復帰したが、9月上旬から再び大山悠輔に主砲の座を明け渡し、クライマックスシリーズのファイナルステージでは先発落ちも味わった。本人も「ちょっと細くなった感じがある。体重は変わっていないですけど、全身の筋肉量が落ちてきたと感じてきた」と振り返る。
全143試合先発出場を経験し、シーズンを通して戦い続けるしんどさを実感したからこそ「文字通り一回りでかくなって(来年)キャンプインしたい」と誓う。昨年のオフは膝の故障によって満足な練習ができなかったが、身体的に問題がない今オフはウェート面を中心とした強化に取り組めるのも大きい。
「(状態が)悪くなるときはあると思うんですけど、いかに早く戻すかというのは大事だと思っているので。安定したフォーム作りをやっていきたい」
2つ目は“得点圏、特に僅差の場面での勝負強さ”だ。先述の通り84打点はリーグ4位で、「打点が(昨季より)20増えて、勝利に結びつくような打点も増えたと思うので、そこは去年に比べていい点」と一定の手応えを掴んだ。だが、.250の得点圏打率には満足していない。岡田監督が何より求める勝利打点においては、今季の大山と並んでチームトップの11打点を記録。その数字を来季どれだけ増やせるかが鍵となってくる。
何よりそれが、チームの主軸に課せられる最重要課題であることも背番号8は認識している。「やっぱり競っている場面とか、負けている場面で逆転するような一打というのは、成績もそうですけど、印象も変わりますし。やっぱり、スターになっていくには、そういうところも必要なのかなと思っています」と球界を代表する看板選手になるべく、チームを勝利に導く一打を追い求める。
阪神にとっては18年ぶりのリーグ優勝、38年ぶりの日本一を目指して戦う23年シーズン。青柳晃洋、伊藤将司、西勇輝ら実績十分の先発陣と岩崎優、湯浅京己、浜地真澄ら強力ブルペン陣を擁する投手陣容は12球団でも屈指だ。ゆえに、鍵となるのは野手陣だろう。
岡田監督が就任に際して用い、すでにチーム全体へ浸透した「アレ」の成就は、大山悠輔、新加入の助っ人外国人、そして佐藤輝明の奮起なしには望めない。
「まず30本塁打はまだいけていないのでいきたい。打点も100というのはすごく大きな目標なので、そこに向かって頑張っていきたい」
猛虎の至宝は真のスターダムを駆け上るべく、「30本塁打&100打点」のノルマを達成した先の悲願のVを思い描いている。
取材・文●阪井日向
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「(状態が)悪くなるときはあると思うんですけど、いかに早く戻すかというのは大事だと思っているので。安定したフォーム作りをやっていきたい」
2つ目は“得点圏、特に僅差の場面での勝負強さ”だ。先述の通り84打点はリーグ4位で、「打点が(昨季より)20増えて、勝利に結びつくような打点も増えたと思うので、そこは去年に比べていい点」と一定の手応えを掴んだ。だが、.250の得点圏打率には満足していない。岡田監督が何より求める勝利打点においては、今季の大山と並んでチームトップの11打点を記録。その数字を来季どれだけ増やせるかが鍵となってくる。
何よりそれが、チームの主軸に課せられる最重要課題であることも背番号8は認識している。「やっぱり競っている場面とか、負けている場面で逆転するような一打というのは、成績もそうですけど、印象も変わりますし。やっぱり、スターになっていくには、そういうところも必要なのかなと思っています」と球界を代表する看板選手になるべく、チームを勝利に導く一打を追い求める。
阪神にとっては18年ぶりのリーグ優勝、38年ぶりの日本一を目指して戦う23年シーズン。青柳晃洋、伊藤将司、西勇輝ら実績十分の先発陣と岩崎優、湯浅京己、浜地真澄ら強力ブルペン陣を擁する投手陣容は12球団でも屈指だ。ゆえに、鍵となるのは野手陣だろう。
岡田監督が就任に際して用い、すでにチーム全体へ浸透した「アレ」の成就は、大山悠輔、新加入の助っ人外国人、そして佐藤輝明の奮起なしには望めない。
「まず30本塁打はまだいけていないのでいきたい。打点も100というのはすごく大きな目標なので、そこに向かって頑張っていきたい」
猛虎の至宝は真のスターダムを駆け上るべく、「30本塁打&100打点」のノルマを達成した先の悲願のVを思い描いている。
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