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プロ野球

【どこよりも早い2023ドラフト候補ランキング│11~20位】大商大の左右二枚看板、東京六大学屈指の強打者と大学生に好素材<SLUGGER>

西尾典文

2023.01.03

▼15位:上田希由翔[三塁手・明治大]
(うえだ・きゅうと/右投左打/愛産大三河高)
将来像:佐野恵太(DeNA)
 東京六大学を代表する左の強打者。通算66安打は現役トップで、通算50打点は引退した4年生を含めても1位の数字である。たくましい体格だがパワーだけでなく対応力の高さが目立ち、広角に鋭い打球を打ち分ける。脚力と肩の強さも備えており、あらゆるポジションを守れるのも魅力だ。確実性は十分なだけに、最終学年ではどこまでホームランを増やせるかに注目したい。
タイプ診断:#神宮の星 #勝負強い

▼14位:高太一[投手・大阪商業大]
(たか・たいち/左投左打/広陵高)
将来像:田嶋大樹(オリックス)
 豪快な腕の振りが魅力の大型サウスポー。広陵では河野佳(大阪ガス→広島5位)の控え投手だったが、大学で大きく成長し、昨年春には最速151キロもマークした。肩の可動域が広く、長い手足を大きく使えるフォームは迫力十分。まだ投げてみないと分からないところはあるが、好調時のボールの勢いは今年の大学生候補の中でも指折りだ。なかなかいないタイプの左投手だけに、人気が集まることが予想される。
タイプ診断:#本格派サウスポー #粗削り

▼13位:堀柊那[捕手・報徳学園高]
(ほり・しゅうな/右投右打)
将来像:甲斐拓也(ソフトバンク)
 抜群の強肩が光る高校ナンバーワンキャッチャー。地肩の強さに加えてフットワークも素晴らしいものがあり、セカンド送球はベース付近まで全く勢いが落ちない。キャッチング、ブロッキングも見る度にレベルアップしており、2年秋の時点では松川虎生(ロッテ)、松尾汐恩(大阪桐蔭→DeNA1位)と比べても捕手としての力は上に見える。打撃も秋の近畿大会では6割近い打率を残すなど、力のあるところを見せた。捕手では進藤勇也(上武大)と並んで目玉となる存在だ。
タイプ診断:#鉄砲型 #フットワーク◎
▼12位:上田大河[投手・大阪商業大]
(うえだ・たいが/右投右打/大阪商業大高)
将来像:清水昇(ヤクルト)
 関西の大学球界を代表する本格派右腕。高校時代からプロ注目の好投手だったが、大学でも順調にスケールアップし、昨年は3年生ながら大学日本代表にも選ばれた。ゆったりとしたモーションで軸足にしっかり体重を乗せてからステップし、高い位置から腕が振れるためボールの角度も申し分ない。変化球の精度も高く、先発、リリーフ両方をこなせるのも魅力だ。秋の終盤は少し疲れが見えただけに、しっかりコンディションを整えて、春は完全復調した姿を見せてもらいたい。
タイプ診断:#関西ナンバーワン #大学日本代表

▼11位:広瀬隆太[三塁手・慶応大]
(ひろせ・りゅうた/右投右打/慶応高)
将来像:浅村栄斗(楽天)
 今年の大学球界を代表するスラッガー。東京六大学では1学年上の蛭間拓哉(早稲田大→西武1位)と並ぶ現役最多タイのリーグ戦通算13本塁打を誇る。軽く振ったようなスイングでも楽々とフェンスを越える長打力は大きな魅力で、右方向へも大きい当たりを放つことができる。一方で淡白な面があり簡単に三振する場面が多いのは課題だ。最終学年は確実性と粘りが出てくるかに注目だ。
タイプ診断:#神宮の星 #右の大砲

文●西尾典文

【著者プロフィール】
にしお・のりふみ。1979年、愛知県生まれ。筑波大学大学院で野球の動作解析について研究。アマチュア野球を中心に年間400試合以上を取材。2017年からはスカイAのドラフト中継で解説も務め、noteでの「プロアマ野球研究所(PABBlab)」でも多くの選手やデータを発信している。

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