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高校野球

過去8年で7人がプロ入り! 五輪金メダリストも誕生した公立の星・大分商のプロ輩出率が高い理由

加来慶祐

2023.02.01

 そんな選手たちを、大分商時代の渡邉監督は「選手としてのピークを高校3年の間に持ってこさせないこと。そして、選手個々の“成長するタイミング”を見逃さないこと」を意識しながら育成してきた。

 選手にはそれぞれピークがあり、才能が花開く瞬間がある。その決定的瞬間を見落としてはいけないと、渡邉監督はドラフト候補からメンバー外まで、気になる部員からは一切視線を外さない。授業中や校内で清掃する姿さえもチェックしながら「才能開花の瞬間」を待つのだという。

 森下が遊撃の定位置でノックを受けていたとき、一塁へ高回転の素晴らしい送球を送ったワンプレーがあった。それが、森下の“瞬間”だった。それまでは投手練習に踏み切れずにいた渡邉監督だったが、この送球を見て森下のブルペン入りを決断。「投手・森下」としての野球人生が本格始動し、のちの大成に繋げたのである。
 
 また、「本気で『プロに行きたい』と言う選手は、瞬間的に“エンジンの回転数”を上げなければいけない瞬間がある。その瞬間こそが、見ている人たちから一番評価してもらえる場面。そのタイミングは、自分なりに掴めている」とも語っていた。

 ドラフトから逆算した育成ノウハウに加え、源田や森下を指導した実例を挙げながら話をすれば、選手たちの聞く耳は大きくなり、素直に受け入れようと身構えるものだ。

 そうやって実力をブラッシュアップしていった選手たちが、毎年秋に実りを付ける。それを見て「将来は自分もプロに」と夢見る中学生が、大分商の門戸を叩く……。確かに、一時期の大分商にそうしたプラスのスパイラルが存在していたのは間違いない。
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