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侍ジャパン

【WBC】村上宗隆・佐々木朗希・山本由伸「以外」でMLBスカウトが熱視線を送る侍ジャパン戦士とは<SLUGGER>

ジム・アレン

2023.02.25

「たまらん」守備で魅了する源田(左)と、力強い投球で存在感を放つ今永(右)。今大会でも圧巻のプレーで世界を席巻しそうだ。写真:梅月智史

「たまらん」守備で魅了する源田(左)と、力強い投球で存在感を放つ今永(右)。今大会でも圧巻のプレーで世界を席巻しそうだ。写真:梅月智史

●源田壮亮

 表面上は、源田の打撃成績はメジャーに行けるだけの水準に達しているようには見えない。だが、剛速球への対応力を証明できれば、守備力やスピードと相まってMLBへのドアをこじ開けることになるかもしれない(もっとも、源田は西武と5年契約を交わしており、実際にMLBへ行くためには球団の許可が必要になる)。

「あの守備と送球は(MLBでも)通用するだろう」と某スカウトは言う。「バットにボールを当てるのも上手いが、それはNPBでの話だ。メジャーリーグの一級品の速球をライト線に引っ張ることができて、スピードや守備、送球でもアピールできれば、彼に賭けてみるMLBチームが出てくるかもしれない」

  一方、別の見方をするスカウトもいる。「ベストの状態ならMLBでもプレーできるだろう。足が速くて動きも俊敏だし、守備の才能は高い。ただ、疑問点もある。打撃だけじゃない。あの肩がMLBのショートストップとして通用すると球団が判断するかどうかだ」

「WBCで活躍できれば、評価が一変するかもしれない。今のところ、MLB入りの可能性は非常に低い。だが、準決勝以降で印象的な活躍を見せることができたら、一気に可能性が広がって数百万ドルの契約を得てもおかしくない」
 
●その他の選手

 松井裕樹(楽天)は来季からのメジャー移籍が予想されているが、各球団はすでに彼の能力について確固たる見解を持っている。優れた球種を複数備える救援左腕の松井は、WBC準々決勝以降で好投すればさらに評価を上げるだろう。もっとも、仮に不振だったとしても、MLB契約を失うことはなさそうだ。

「MLBでも好投する姿が想像できる」とあるスカウトは言う。「速球は平凡だが、スライダーは平均以上だし、あのフォームからは速球とスライダーを見分けるのがかなり難しい」

「小柄な左腕は、MLBではなかなか貴重な存在だ。かつての岡島秀樹と似たような活躍を見せるんじゃないか」
 
 伊藤大海(日本ハム)は三振を多く奪うピッチャーではないが、恐れずにストライクゾーンを攻める。あるスカウトは次のように指摘する。「彼はどう猛なピッチャーだ。どんな相手にも果敢に挑戦する。あの闘争心はMLBのチームから評価を得る上で必要不可欠だ」

「MLB球団のお偉方の多くは、日本の選手や日本の野球のクオリティの高さをまだ十分に理解していないように思える。WBCはその認識を改めるいいチャンスだ。もし宇田川優希(オリックス)が大物打者相手に好投したら、オリックスのブルペン陣を全員獲得しようと動き出すチームがあるかもしれない」

 「MLB球団が求めているのは、球そのものの力と落ち着きだ。MLBの打者を相手にその2つをアピールできれば、必ず注目されるだろう」

文●ジム・アレン

【著者プロフィール】
1960年生まれ。カリフォルニア大サンタクルーズ校で日本史を専攻。卒業後に英語教師として来日し、93年から取材活動を開始。現在は共同通信の記者として活躍中。ベイエリアで育ち、子供の頃は熱心なサンフランシスコ・ジャイアンツのファンだった。

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