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プロ野球

“和製大砲”井上晴哉がレギュラー奪還へ!投手との練習で“引き出し”増!「リハビリ期間も野球人のいい経験に」【ロッテ】

岩国誠

2023.02.27

 レギュラー争いにおいて最大のライバルだったレアードは退団したが、昨シーズン、井上に次ぐ34試合で一塁を守った佐藤都志也のほか、今年の練習試合で既に5本塁打(2月25日現在)を放っている山口航輝など、若いライバルたちとの争いに勝たねばならない。

「僕は入団した時から外国人選手と常に戦ってきましたし、どうせ打たないと試合には出られないと分かっているので、目立たないといけない。何よりチャンスでランナーを還すことが必要とされると思うので、継続してそれを目標にやっていきたいと思っています」

 井上のニックネームが「アジャ」というのは、多くのファンならご存知だろう。その元となっているのが女子プロレスラーのアジャ・コングさんだ。井上は、今も現役として若い世代とも試合を行なうプロレス界のレジェンドから、こんなことを学んだという。

「アジャさんの教えで『自分のことは自分が一番信じてあげないといけない』というのを勉強しました。相手がどうであれ、自分のできることをこれが正しいと思って、しっかりやることが1番の正解だと」

 テレビ番組の企画で1度会うことができたものの、その後は自身の怪我などもあり、なかなか再会することができていない。自分の信じる道を貫き、アジャ・コングさんの必殺技、裏拳のような豪快な打棒を爆発させて、心の師にいい報告をしたいところだ。
 
 さらに今シーズンは、2019年以来となる声出し応援が解禁となる。

「誰もがみんな溜まっていると思いますよ。この期間でファンの方だけでなく、選手も入れ替わったりしているので、新しい感じなんじゃないですかね。『ごっちゃし』(井上のホームランパフォーマンス)を間近で見たことない人も当然いるでしょうね。声の応援はロッテの良さみたいなもので、団結力が上がる感じはしますし、相手にもプレシャーがかかると思います。僕は懐かしいと思うから、少しでも喜んでもらえたらなって思っています」

 ここ数年は勝負所での得点力不足に泣き、苦杯を舐め続けてきたロッテ。次世代を担う若手たちとともに、今年でプロ10年目を迎える和製大砲・井上晴哉が正一塁手におさまり、数多くの「ごっちゃし」を決めることができれば、幕張に大声援がこだまし、チームの上位進出も見えてくるはずだ。

取材・文●岩国誠

【著者プロフィール】
岩国誠(いわくにまこと):1973年3月26日生まれ。32歳でプロ野球を取り扱うスポーツ情報番組のADとしてテレビ業界入り。Webコンテンツ制作会社を経て、フリーランスに転身。それを機に、フリーライターとしての活動を始め、現在も映像ディレクターとwebライターの二刀流でNPBや独立リーグの取材を行っている。

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