大阪桐蔭・西谷監督は「センバツの初戦は難しい」と試合をこう振り返った。
「一冬を超えて準備をしているとはいえ、難しさがある。最初の3回までの攻撃で畳みかけられるかがチームとしては理想なんですけど、今日までの試合を見ていてもどこもできていない。自分たちもそうなるんだろうなというのはありました。最初から気持ち良くバンバンと打ちたいですけど、その力は備わっていないので、相手にミスが出た時にそれに乗じて行く。得点は挙げられましたが、畳みかけていくことはしたかったんですけど、それができなかったかなと思います」
一方、敦賀気比の東哲平監督は試合の潮目を次のように分析した。
「守備に関しては、ミス自体を責めてしまうと思い切ったプレーができなくなってしまいますし、そこが問題ではないのかなと。ダイビングのプレーに関しても彼らの気持ちが出ていたので、それは良かったと思います。課題はその後ですね。エラーなどのミスをチームでカバーしていこうという話をしているので、そこが今日はできなかったと思います」 ミスが出た後の攻防で、大阪桐蔭はしっかり得点を挙げ、敦賀気比はチームでカバーできなかった。結果的に言えば、そこが勝敗の分水嶺となった。
敦賀気比のキャプテン・濱野貴教は敗因をこう振り返った。
「大阪桐蔭は前田投手も素晴らしい投手で、守備もいいチームと思いますけど、僕たちがエラーをして、そのエラーをモノにできるのが本当に強いチームだと思う。エラーで得点圏に走者を置いて、そこのチャンスで一本の勝負強さは向こうの方が上手だった。そこが自分たちとの差かなと思います」。
相手のちょっとした綻びを見逃さなかった大阪桐蔭が勝負強さを見せた。春の王者になったこともある両チーム同士の戦いは、大会屈指の好ゲームだった。
取材・文●氏原英明(ベースボールジャーナリスト)
【著者プロフィール】
うじはら・ひであき/1977年生まれ。日本のプロ・アマを取材するベースボールジャーナリスト。『スラッガー』をはじめ、数々のウェブ媒体などでも活躍を続ける。近著に『甲子園は通過点です』(新潮社)、『baseballアスリートたちの限界突破』(青志社)がある。ライターの傍ら、音声アプリ「Voicy」のパーソナリティーを務め、YouTubeチャンネルも開設している。
「一冬を超えて準備をしているとはいえ、難しさがある。最初の3回までの攻撃で畳みかけられるかがチームとしては理想なんですけど、今日までの試合を見ていてもどこもできていない。自分たちもそうなるんだろうなというのはありました。最初から気持ち良くバンバンと打ちたいですけど、その力は備わっていないので、相手にミスが出た時にそれに乗じて行く。得点は挙げられましたが、畳みかけていくことはしたかったんですけど、それができなかったかなと思います」
一方、敦賀気比の東哲平監督は試合の潮目を次のように分析した。
「守備に関しては、ミス自体を責めてしまうと思い切ったプレーができなくなってしまいますし、そこが問題ではないのかなと。ダイビングのプレーに関しても彼らの気持ちが出ていたので、それは良かったと思います。課題はその後ですね。エラーなどのミスをチームでカバーしていこうという話をしているので、そこが今日はできなかったと思います」 ミスが出た後の攻防で、大阪桐蔭はしっかり得点を挙げ、敦賀気比はチームでカバーできなかった。結果的に言えば、そこが勝敗の分水嶺となった。
敦賀気比のキャプテン・濱野貴教は敗因をこう振り返った。
「大阪桐蔭は前田投手も素晴らしい投手で、守備もいいチームと思いますけど、僕たちがエラーをして、そのエラーをモノにできるのが本当に強いチームだと思う。エラーで得点圏に走者を置いて、そこのチャンスで一本の勝負強さは向こうの方が上手だった。そこが自分たちとの差かなと思います」。
相手のちょっとした綻びを見逃さなかった大阪桐蔭が勝負強さを見せた。春の王者になったこともある両チーム同士の戦いは、大会屈指の好ゲームだった。
取材・文●氏原英明(ベースボールジャーナリスト)
【著者プロフィール】
うじはら・ひであき/1977年生まれ。日本のプロ・アマを取材するベースボールジャーナリスト。『スラッガー』をはじめ、数々のウェブ媒体などでも活躍を続ける。近著に『甲子園は通過点です』(新潮社)、『baseballアスリートたちの限界突破』(青志社)がある。ライターの傍ら、音声アプリ「Voicy」のパーソナリティーを務め、YouTubeチャンネルも開設している。
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