「野球の神様」と称され、全盛期には二刀流で伝説を作ったベーブ・ルース。しかし、彼が活躍した時代は人種差別が横行。メジャーリーグでも有色人選手に活躍の場は与えられていなかった。

　そんな背景も理由としながら大谷の素晴らしさを説いたシャープ氏は、「オオタニは歴史的に見ても偉大な選手だ。時代を超越したパンテオン（ギリシャ神話の神）と言っていい」と最大級の賛辞も贈り、各スポーツ界の天才たちとの比較も展開した。

「オオタニは日本にとってのメッシやロナウドのようなものだ。それほど偉大な存在で、日本のスポーツ界におけるすべてと言っても過言ではないアスリートだ。彼に対してはどんな表現をしようとも、それが正しいのかに迷ってしまう。だって、最高の打者であり、最高の投手でもあるんだ。あれだけのレベルの選手が今までにいたかい？」
  　そして、番組MCから「これからオオタニのような選手は出てくるか？」と投げかけられたシャープ氏は、「それは『あり得る』と言う自信がない。少なくとも彼は過小評価されている」と言及した。

「彼は本当に価値がある男なんだ。この先もあんな選手が見られるかどうかは分からない。私は疑わしく思うよ。それくらいオオタニのような選手が生まれるのには時間がいるってことなんだ。ルースの全盛期を知る人で生きている人はおそらくいないはずだ。オオタニは年間5000万ドルを稼ぐことができる。私はそう思う」

　来る３月30日にメジャーリーグは開幕する。文字通りの歴史的な活躍で侍ジャパンの世界制覇に貢献した大谷は、圧倒的なパフォーマンスによって注目度が高まるなかで、いかなる“ショウタイム”を見せてくれるだろうか。その一挙手一投足への興味は尽きない。

構成●THE DIGEST編集部


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