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プロ野球

WBC後に離脱した源田壮亮の穴を埋める貢献! “ドラ6ルーキー”児玉亮涼に注目すべき理由「チームが勝つために…」【西武】

岩国誠

2023.04.03

 6回表、無死2塁で中川圭太のショートゴロでは、二塁走者と重なる打球をしっかり捕球し、その走者にタッチを試みてから一塁へ送球した。二塁走者はアウトにできなかったものの、視野の広さと冷静さを感じさせるプレーだった。

 その視野の広さは打席でも発揮される。3回裏、無死2塁で打席に立った児玉に、送りバントのサインが出た。

「本当に冷静に打席に入れていました。ファーストの位置だったりとかも、しっかり把握できていたので、打球を殺して転がせば大丈夫だと、ちょっと余裕を持って打席に入れました。見逃せばボールでしたが、打球を殺したバントができて、一発で決められたのはよかったと思います」

 身体付近への厳しいボールをしっかりバントすることができたのは、冷静な状況判断の賜物だったが、ここまでの4打席でまだヒットは生まれていない。特に途中出場となった開幕戦のプロ初打席では、悔しい思いも噛み締めた。
 
「(失点後だったので)なんとか出塁したかったんですけど…。これから、ああいう場面の打席も多くあると思うので、そこで本当に結果を出せるように、準備していけたらと思います。試合にスタートで出れたときも、後半にもし出るときでも、チームが勝つために、その状況に応じた準備をしっかり怠らずにやっていきたいなと思います」

 力のこもったストレートで三振を奪うエースや、一発で試合を決めるスラッガー。見た目も華やかな彼らの活躍には、誰もが目を奪われるだろう。しかし、堅実にプレーする選手もチームにとっては必要な存在だ。自らも憧れる正遊撃手である源田不在のなか、今後の児玉のプレーにも期待したい。

【著者プロフィール】
岩国誠(いわくにまこと):1973年3月26日生まれ。32歳でプロ野球を取り扱うスポーツ情報番組のADとしてテレビ業界入り。Webコンテンツ制作会社を経て、フリーランスに転身。それを機に、フリーライターとしての活動を始め、現在も映像ディレクターとwebライターの二刀流でNPBや独立リーグの取材を行っている。

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