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シャーザーの“異物使用騒動”は審判団の招いた“ミス”だった!? 元MLB投手が糾弾「アルコールを使えば粘着性が残る」

THE DIGEST編集部

2023.04.21

「参考までに言わせてもらうが、これは審判のオウンゴール(自分たちの失敗)だ。ロジンを塗った温かい手に消毒用アルコールを塗ったら、水分が抜けて手がベタつくだけなんだ。 アルコールは汗や水分を蒸発させて、より粘着性のある物質を残すからね」

 こう自身のツイッターで論じたのは、かつてロサンゼルス・エンジェルスやテキサス・レンジャーズで活躍し、2度のオールスター出場経験を持つC.J.ウィルソン氏だ。

 MLBで実働11年を誇り、球界の酸いも甘いも知る同氏の投稿だけに興味深い。さらにC.J.ウィルソン氏は続ける。

「ボールの汚れとロジンを落とそうとして消毒用のアルコールを使うことはある。だけど、落ちるのは一部だけで手やボールには粘着性が残るんだ」
 
「ただ石けんで手を洗うと、PFAS(熱や水に強い物質)が手に残って滑りやすくなるリスクがある。だから、アルコールで汚れを落とすのは唯一の手段ではあるのだけど、暖かい日は危険だ。タオルに少量の消毒用アルコールをつけて、全部削り取らなきゃだめだ」

 一連の投稿を鵜呑みにすれば、シャーザーに対し、執拗にアルコールで手を洗うように処理した審判団とMLB職員の判断ミスと言わざるを得ない。

 明確な基準が設けられてはおらず、いまだ審判の判断によるところが大きい粘着性物質の取り締まり。投手にとっては死活問題となり得るだけに、選手や首脳陣からの不満が高まれば、MLBは改善を求められそうだ。

構成●THE DIGEST編集部

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