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MLB

トラウトとの“激似”ぶりで話題のハンター・レンフローはパワー&強肩が自慢の愛すべきカントリーボーイ<SLUGGER>

ジェフ・フレッチャー

2023.05.16

 守備ではライトからの強肩で名を馳せ、過去3年で記録した28捕殺は外野手ではMLB最多を誇る。

「送球で走者をアウトにしてビッグイニングを防いだ時は興奮するね」とレンフローは言う。「ファンも盛り上がってくれるし、緊張感もあって最高だ」

 ブルワーズのクレイグ・カウンセル監督は昨年、レンフローの強肩を間近で目の当たりにした。

「彼は走者を刺して試合展開に大きな影響を与えることが大好きなんだ」とカウンセル監督は言う。「そのことに誇りを持っていると思う」

 レンフローいわく、子供の頃、ピッチャーとキャッチャーを兼任していた頃からずっと肩は強かったそうだ。外野(センター)に移ったのはミシシッピ州立大2年の時で、そこからは「他のポジションに見向きもしなくなった」。
 ミシシッピ州で育ったレンフローは1学年約40人しかいない小さな高校の出身で、当時はベースボール以外にもアメリカン・フットボールでランニングバックを務め、陸上競技でも活躍した。ただ、その頃からベースボールに最も可能性を感じていたという。フットボールの大学奨学金オファーもあったが、「全員デカくて強くて速いやつばかりだったから」という理由でベースボールに専念するようになった。

 その後、16年のドラフト全体13位でパドレスに指名され、ミシシッピを離れることになったレンフローだが、今もオフになると必ず故郷に戻る。自宅には練習設備やトレーニング器具も備わっていて、これまでのキャリアで得た記念品も飾られている。

 自宅の裏側には湖があり、いつでも好きな釣りができる。

「外でハンティングや釣りをして、神の奇跡を楽しむのが好きなんだ」。敬虔なクリスチャンでもあるレンフローは言う。「忙しいライフスタイルから離れて、ここでリラックスるのが好きなんだ」

文●ジェフ・フレッチャー

プロフィール:『オレンジカウンティ・レジスター』紙でエンジェルスのビートライターを務めるベテラン記者。アスレティックスやジャイアンツでも番記者を務め、全米野球記者協会(BBWAA)の一員として、殿堂入り投票権も持つ。昨年、大谷翔平についての著書『SHOーTIME 大谷翔平 メジャー120年の歴史を変えた男』(徳間書店)を発表した。
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