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プロ野球

豊作の「1988年世代」は助っ人も最大勢力。ソトは本塁打と打点の二冠。ニールはチーム最多の12勝

藤原彬

2019.12.09

 投手は8人で、勝ち頭はニール(西武)。速球を動かしながらチャンジアップを交える投球で打者のタイミングを外してゴロを量産し、球団の外国人では最長の11連勝を含むチーム最多の12勝を挙げる活躍で救世主になった。6月下旬に加入したデラロサ(巨人)は夏場からクローザーへ。26試合の登板ながら、160kmを超える速球を武器に高い奪三振率(12.00)を記録した。

 サウスポーのミランダ(ソフトバンク)は昨年の8月25日に9回まで無安打投球。大きく落ちるボールを武器に、強力な西武打線をきりきり舞いさせた。今季は昨季を1つ上回る7勝を挙げるも、防御率は1.89から4.89へ膨れ上がっている。
 
 広島の左腕レグナルトは3月から4ヵ月連続防御率0点台と見事な投球を続けたが、7月以降は別人のように打ち込まれて、ヘルウェグとともに戦力外に。DeNAは日本で6年プレーしたバリオス、今年5月末に加入したソリスと来季の契約を結ばず。昨季は一時的に抑えも任された西武のカスティーヨも今季限り。

 外国人選手の最多人数だった世代も一気にその数を減らすことになるが、海の向こうでは元巨人のマイルズ・マイコラス(カーディナルス)が今季も先発としてフル回転した。リーグ最多の14敗を喫したが、与四球率1.57と制球力は健在だ。

 ちなみに、ワールドシリーズを制したナショナルズで2勝を挙げ、MVPに選出されたスティーブン・ストラスバーグも同じ年の生まれだ。ジェイコブ・デグロム(メッツ)は昨季から2年連続でサイ・ヤング賞に選ばれ、ダラス・カイケル(FA)も受賞経験者。救援にはクレイグ・キンブレル(カブス)とアロルディス・チャップマン(ヤンキース)ら剛腕クローザーがいる。

文●藤原彬

ふじわら・あきら/1984年生まれ。『スラッガー』編集部に2014年から3年在籍し、現在はユーティリティとして編集・執筆・校正に携わる。

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