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プロ野球

「すごくありがたい」広島・秋山翔吾が古巣ファンに感謝! 成長を遂げた若獅子たちは35歳の目にどう映ったのか

岩国誠

2023.06.18

試合前に談笑する高橋(左)と秋山(右)。写真:岩国誠

試合前に談笑する高橋(左)と秋山(右)。写真:岩国誠

 古巣相手ということもあり、試合前には西武の選手たちの多くが挨拶に訪れ、言葉を交わしていた。そのなかで「他の後輩に比べれば、もちろん気になる後輩のひとり」と話すのが、高卒7年目の外野手・鈴木将平だ。

 秋山が2018年から行なっている1月の伊豆・下田自主トレに、2021年まで参加していた秋山塾の”門下生”だ。この日、2番レフトで4試合ぶりに先発出場し、5打数2安打1打点と奮起。特に2本目のヒットは、バットの先で秋山が守るセンターの前に落とす技ありのタイムリーヒットだった。

「(投手が)右でも左でも打てる選手だと僕は思っているので、この結果に驚きはしないです。1本目の内野安打(投安打)も彼らしかったですし、2本目(のタイムリー)も良かった。こういう積み重ねが、彼の場合はものすごく必要だと思います」
 
 この日の勝利で広島は6年ぶりの交流戦5割以上が確定。交流戦勝ち越しをかけた18日、西武の先発はこちらも成長著しい平良海馬。秋山とは2019年の1年だけ共にプレーしている。

「いい球を投げて勝っているという事実がありますが、良かったからお手上げでは話にならない。それはライオンズが相手だからとかではなくて、特別なことではないです。ちゃんと映像を見て、打席に立って、感じたところで自分がどういうふうに反応して、結果を出していくか。そこは変わらないと思います」

 この日の試合前、強い日差しが照りつけるなかでも、練習時間いっぱいまで外野ノックでボールを追いかけ、大きな声を出していた秋山。最高の恩返しを見せるために、交流戦最終戦も全力で古巣の前に立ちはだかる。

【著者プロフィール】
岩国誠(いわくにまこと):1973年3月26日生まれ。32歳でプロ野球を取り扱うスポーツ情報番組のADとしてテレビ業界入り。Webコンテンツ制作会社を経て、フリーランスに転身。それを機に、フリーライターとしての活動を始め、現在も映像ディレクターとwebライターの二刀流でNPBや独立リーグの取材を行っている。

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