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プロ野球

【DeNA】期待感MAXに溢れたハマスタの6.19最終決戦! 惜敗も事実上“交流戦V”の決着に首脳陣の想いは?

萩原孝弘

2023.06.21

 石井琢朗チーフ打撃コーチは、楽天の則本昂大、西武の髙橋光成、オリックスの山下瞬平太と宮城大弥、日本ハムの加藤貴之、ロッテの佐々木朗希ら、パ・リーグを代表するピッチャーを攻略したことに「そこは自信にしていいんじゃないかなと思います」と高評価。「ほぼ初見のピッチャーに対して、交流戦は1回きりの一発勝負、それこそ短期決戦という中で、何もしないで終わるよりも作戦面でもこちらから仕掛けて行けるようにと入っていった。そういう意味でも、選手たちも持ち味を十分に発揮してくれたのかなと思います」と12球団4位の打率.258、同じく2位の80得点と結果を残した打撃を総括した。

 しかし「同じ優勝なのかも知れないですけれども、負けて優勝と、勝ち切って優勝というのと、その1勝ってぜんぜん違うと思うんですよ。この交流戦、短期決戦で勝ち切るところがポイントだと思っていたので、これを意識した中での1週間の戦いというところ。だからこそ今日勝ちたかったんですよ」とこの日の敗戦に言及。
 
「このチームに足りないのは、選手の中に優勝経験者が少ないというところ」と指摘する石井コーチは「いままでの交流戦前にも大事なゲームあったところでズルズルと行っているので、そういうところをやっぱり汲み取って感じて、ある程度危機感持ってプレッシャー感じて、目の前の1勝を勝ち切る。たかが1勝なんですけど、その1勝は大きい」と改めて強調。交流戦自力優勝の成功体験から、若い選手たちのアタマに「イメージが湧く」ことを期待していたこともあり、余計に悔しさが増していた。

「今日なんていうのは球場全体が優勝するときの雰囲気だったので、もう一つ上に行くためには、勝ち切らないとっていうところですね。これがシーズンのもっと優勝争いし始めてプレッシャーかかるところはこんなもんじゃないんで。ホームならではの雰囲気はファンの皆様が出してくれるので、それに自分たちが飲まれることなくそれに乗って、どれだけパフォーマンスを上げられるかというところになってくる」と自身の勝負論を展開し「今後のチームの課題はそこ」と言い切った。

 ただし、「ああいう雰囲気の中でやれる喜びを経験ができたのではいいのではないかなと思います」とプラス面にもフォーカスし、「この経験をレギュラーシーズンにどう活かすか」と、今後の戦いに目を光らせていた。

 11勝7敗。交流戦で立派な戦いを見せたベイスターズだが、スッキリと歓喜の瞬間を迎えることができなかったことも事実として残った。しかし昨年2位、CSでも敗退した悔しさを糧に、着実に自力を付けていることもまた事実。伸び盛りの若き星たちは、トライアンドエラーのもと、眩く煌めく星へと成長していく。

取材・文●萩原孝弘
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