巨人=○
グリフィン(◎)は先発ローテーションの一角として健闘。5月以降の6試合はすべて6イニング以上2失点以下と安定度が高く、小飛球を捕ろうとしてダイビングキャッチを試みるハッスルプレーでも喝采を浴びた。ロペス(×)は期待外れと言わざるを得ないが、メンデス(〇)は先発でまずまず、ビーディ(〇)も再昇格後はリリーフで5試合無失点と戦力になり始めた。野手は期待のブリンソン(△)が、5安打を放った試合もあるなど散発的に活躍したものの、守備面が酷すぎて二軍落ち。ウォーカー(〇)が次第に調子を上げているのは好材料だ。
中日=△
12球団最低の得点力解消に、外国人が誰も力になれていない悲惨な状況だ。大砲アキーノ(×)は打数の約半分が三振という驚異的な粗さで、5月から二軍生活。ビシエド(×)は衰えが進み、復帰したアルモンテ(×)も同様、カリステ(×)は力不足とどうにもならない。投手では、WBC参加後にロドリゲス(×)が亡命を図る想定外の事態が発生したが、キューバ代表の僚友マルティネス(☆)はリーグ2位の16セーブ、23試合で自責点ゼロ、34奪三振で1四球と圧巻の投球で、チーム単位の評価も×ではなく△とした。5月に加入したメヒア(△)は6月24日に一軍で初登板した。
ヤクルト=◎
最下位に沈んでいても、外国人選手の成績は悪くはない。特にオスナ(☆)はリーグ3位の12本塁打、7位の37打点と、両リーグを通じ外国人打者トップの成績を収めている。サンタナ(〇)は昨年とほぼ同じ打席数で、本塁打は半分以下でも、他球団の打者に比べればこれでもいいほうだ。5勝のサイスニード(◎)はリーグの外国人投手で、ただ一人規定投球回をクリア。ピーターズ(〇)も2勝ながら防御率2.49で、半崩壊状態の先発陣を支えている。ただしリリーフで期待されていたケラ(×)、エスピナル(×)は二軍でも打ち込まれており、今後戦力となるかどうかは怪しい。
文●出野哲也
【著者プロフィール】
いでの・てつや。1970年生まれ。『スラッガー』で「ダークサイドMLB――“裏歴史の主人公たち”」を連載中。NBA専門誌『ダンクシュート』にも寄稿。著書に『メジャー・リーグ球団史』『プロ野球ドラフト総検証1965-』(いずれも言視舎)。
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グリフィン(◎)は先発ローテーションの一角として健闘。5月以降の6試合はすべて6イニング以上2失点以下と安定度が高く、小飛球を捕ろうとしてダイビングキャッチを試みるハッスルプレーでも喝采を浴びた。ロペス(×)は期待外れと言わざるを得ないが、メンデス(〇)は先発でまずまず、ビーディ(〇)も再昇格後はリリーフで5試合無失点と戦力になり始めた。野手は期待のブリンソン(△)が、5安打を放った試合もあるなど散発的に活躍したものの、守備面が酷すぎて二軍落ち。ウォーカー(〇)が次第に調子を上げているのは好材料だ。
中日=△
12球団最低の得点力解消に、外国人が誰も力になれていない悲惨な状況だ。大砲アキーノ(×)は打数の約半分が三振という驚異的な粗さで、5月から二軍生活。ビシエド(×)は衰えが進み、復帰したアルモンテ(×)も同様、カリステ(×)は力不足とどうにもならない。投手では、WBC参加後にロドリゲス(×)が亡命を図る想定外の事態が発生したが、キューバ代表の僚友マルティネス(☆)はリーグ2位の16セーブ、23試合で自責点ゼロ、34奪三振で1四球と圧巻の投球で、チーム単位の評価も×ではなく△とした。5月に加入したメヒア(△)は6月24日に一軍で初登板した。
ヤクルト=◎
最下位に沈んでいても、外国人選手の成績は悪くはない。特にオスナ(☆)はリーグ3位の12本塁打、7位の37打点と、両リーグを通じ外国人打者トップの成績を収めている。サンタナ(〇)は昨年とほぼ同じ打席数で、本塁打は半分以下でも、他球団の打者に比べればこれでもいいほうだ。5勝のサイスニード(◎)はリーグの外国人投手で、ただ一人規定投球回をクリア。ピーターズ(〇)も2勝ながら防御率2.49で、半崩壊状態の先発陣を支えている。ただしリリーフで期待されていたケラ(×)、エスピナル(×)は二軍でも打ち込まれており、今後戦力となるかどうかは怪しい。
文●出野哲也
【著者プロフィール】
いでの・てつや。1970年生まれ。『スラッガー』で「ダークサイドMLB――“裏歴史の主人公たち”」を連載中。NBA専門誌『ダンクシュート』にも寄稿。著書に『メジャー・リーグ球団史』『プロ野球ドラフト総検証1965-』(いずれも言視舎)。
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