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プロ野球

【2023ドラフト候補ランキング|21~30位】愛知リーグの本格派が圏外から一気にランクイン!高校No.1捕手も登場<SLUGGER>

西尾典文

2023.07.10

▼25位:岩井俊介[投手・名城大](前回順位:圏外)
(いわい・しゅんすけ/右投右打/京都翔英高)

 この春大きく評価を上げた愛知リーグの本格派右腕。昨年までは好不調の波が大きかったが、この春はエース格として見事な成績を残し、大学日本代表にも選出された。コンスタントに150キロを超えるストレートは威力十分で、スライダー、フォークの質も高い。少しリズムが単調で体の開きも早いのは課題だが、ボール自体の力は大学球界でもトップクラスだ。
#赤丸急上昇 #地方リーグ

▼24位:堀柊那[捕手・報徳学園高](前回順位:13位)
(ほり・しゅうな/右投右打)

 抜群の強肩が光る高校ナンバーワンキャッチャー。地肩の強さに加えてフットワークも素晴らしいものがあり、2.00秒を切れば強肩と言われるセカンド送球はコンスタントに1.8秒台をマークする。選抜でも圧巻の送球で大観衆を沸かせた。打撃に波があり、少し攻守の動きが硬いなどの課題はあるものの、肩の強さはプロでもトップクラスであることは間違いない。
#鉄砲肩 #フットワーク◎

▼23位:西舘昂汰[投手・専修大](前回順位:38位)
(にしだて・こうた/右投右打/筑陽学園高)

 筑陽学園では3年時に春夏連続で甲子園に出場。当時は長身ながらまだまだひ弱な印象が強かったが、大学の3年間で見違えるようにフォームもボールも力強くなった。昨年秋は東都二部で3勝0敗の好成績で最優秀投手のタイトルも獲得。この春も3勝3敗ながら防御率は1.01と安定感を増した。終盤でも150キロ以上をマークする馬力は大きな魅力だ。
#東都二部の星 #スケール大
▼22位:明瀬諒介[一塁手・鹿児島城西高](前回順位:17位)
(みょうせ・りょうすけ/右投右打)

 九州で注目を集めている右のスラッガー。1年秋、3年春と2度出場した九州大会ではいずれも一発を放ち、その長打力を見せている。パワーはもちろんだが打球に角度をつけるのが上手く、遠くへ飛ばす能力が高い。脚力は平凡だが、投手としても140キロ台後半の球速を誇るだけに、プロでは近年少ない強打のサードを目指してもらいたい素材だ。
#右の大砲 #投手兼任

▼21位:高太一[投手・大阪商業大](前回順位:14位)
(たか・たいち/左投左打/広陵高)

 豪快な腕の振りが魅力の大型サウスポー。広陵では河野佳(広島)の控え投手だったが、大学で大きく成長し、好調時には150キロ以上をマークするまでになった。昨年秋の明治神宮大会は本調子からは程遠く、今年春のリーグ戦も故障で離脱したが、大学選手権では見事に復活。左投手らしいボールの角度があり、本格派左腕ながら制球力も高く、先発もリリーフもこなせるのも長所だ。
#本格派左腕

文●西尾典文

【著者プロフィール】
にしお・のりふみ。1979年、愛知県生まれ。筑波大学大学院で野球の動作解析について研究。アマチュア野球を中心に年間400試合以上を取材。2017年からはスカイAのドラフト中継で解説も務め、noteでの「プロアマ野球研究所(PABBlab)」でも多くの選手やデータを発信している。

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