二塁手は牧秀悟(DeNA)の一択。同じWBC代表の中野拓夢(阪神)も活躍を見せたが、打点はリーグトップで本塁打は2位。OPSでも5位と高水準をマークした。打率では中野が上回ったものの、総合的な数字で判断した。このほか、プロ12年目で初の4番に入った菊池涼介(広島)も忘れてはいけない。
ベストナインが不公平と思えるのが三塁手だ。打率、OPSで抜きん出た宮崎敏郎(DeNA)で迷うことはなかったものの、リーグ唯一の20本塁打を放ち、OPSも宮崎に次ぐ2位の岡本和真(巨人)はほとんど遜色がない。
彼がベストナインに名を連ねないというのは不公平だと感じたほどだ。他にも、去年より大きく成績が下回っている村上宗隆(ヤクルト)もリーグの中での数字は悪くなく、中日のホープ、石川昂弥(中日)も活躍を見せた選手として挙げておきたい。
遊撃手は規定打席だけで考えれば木浪聖也(阪神)で問題ないが、坂本勇人(巨人)のOPS.800超えも見逃せない。離脱からはまだ1ヶ月未満と考え、坂本を評価した。パ・リーグほどではないが、こちらも今の日本の実情を物語る人材難であることは否めない。
外野手は難航した。打率10傑は、7人が外野手という激戦ぶり。内野手や捕手に比べて守備に負担が少ないため、打撃成績が向上しやすいのは事実だが、これほどの混戦はレベルの高さを物語っている。
こちらもOPSを軸に選出した。トップは細川成也(中日)で.840。西川龍馬(広島)も.817と圧巻の成績を残している。細川はチームの救世主的な存在で、打者では今季1番のブレイク選手。西川は前半戦の終盤に離脱したものの、打率、OPSともに上位に君臨。セ・リーグを代表する打者だ。同じ広島では秋山翔吾のインパクトが強いが、実は西川の方が数字はいい。
3番目はOPSだけではサンタナ(ヤクルト)になるが、守備・走塁での貢献がほとんどないので、代わりに近本光司(阪神)を選出。リーグ2位の得点と同トップの盗塁数などで評価した。
サンタナの他に打率では4位の秋山、安打数ではリーグ1位の岡林勇希(中日)もセ・リーグを代表する外野手といって間違いない。選外となったが、名前は書き残しておきたい選手である。
文●氏原英明
【著者プロフィール】 うじはら・ひであき/1977年生まれ。日本のプロ・アマを取材するベースボールジャーナリスト。『SLUGGER』をはじめ、数々のウェブ媒体などでも活躍を続ける。ライターの傍ら、音声アプリ「Voicy」のパーソナリティーを務め、YouTubeチャンネルも開設。このほど、パ・リーグ特化のWEBマガジン「PLジャーナル限界突パ」を創刊した。
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遊撃手は規定打席だけで考えれば木浪聖也(阪神)で問題ないが、坂本勇人(巨人)のOPS.800超えも見逃せない。離脱からはまだ1ヶ月未満と考え、坂本を評価した。パ・リーグほどではないが、こちらも今の日本の実情を物語る人材難であることは否めない。
外野手は難航した。打率10傑は、7人が外野手という激戦ぶり。内野手や捕手に比べて守備に負担が少ないため、打撃成績が向上しやすいのは事実だが、これほどの混戦はレベルの高さを物語っている。
こちらもOPSを軸に選出した。トップは細川成也(中日)で.840。西川龍馬(広島)も.817と圧巻の成績を残している。細川はチームの救世主的な存在で、打者では今季1番のブレイク選手。西川は前半戦の終盤に離脱したものの、打率、OPSともに上位に君臨。セ・リーグを代表する打者だ。同じ広島では秋山翔吾のインパクトが強いが、実は西川の方が数字はいい。
3番目はOPSだけではサンタナ(ヤクルト)になるが、守備・走塁での貢献がほとんどないので、代わりに近本光司(阪神)を選出。リーグ2位の得点と同トップの盗塁数などで評価した。
サンタナの他に打率では4位の秋山、安打数ではリーグ1位の岡林勇希(中日)もセ・リーグを代表する外野手といって間違いない。選外となったが、名前は書き残しておきたい選手である。
文●氏原英明
【著者プロフィール】 うじはら・ひであき/1977年生まれ。日本のプロ・アマを取材するベースボールジャーナリスト。『SLUGGER』をはじめ、数々のウェブ媒体などでも活躍を続ける。ライターの傍ら、音声アプリ「Voicy」のパーソナリティーを務め、YouTubeチャンネルも開設。このほど、パ・リーグ特化のWEBマガジン「PLジャーナル限界突パ」を創刊した。
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