■西武
35勝47敗1分 勝率.427(5位)得失点差-45
評価:D
昨年以上のバラエティに富む先発陣がリーグベストのQS率60.2%とHQS率32.5%を記録した一方で、235得点はリーグ最少と低迷の理由は明白だ。打線の出塁率.259と得点圏打率.200はいずれもワーストで、チャンスが少ない上に生かせていない。特に若手の成長が期待された捕手と外野の攻撃力不足が際立つ。中村剛也がチームベストのOPS.877、外崎修汰がリーグ2位の18盗塁を記録するなどベテランが元気で、それだけに若手の伸び悩みも目立った。松井稼頭央新監督が注力する走塁面でも、まだ確たる実りは見えておらず、中日から韋駄天の高松渡を緊急獲得した。
【前半戦MVP】高橋光成
ストレートが前年比で平均球速4キロもアップ。リーグ5位の防御率2.25を残し、過去2年はなかった完投(3)と完封(1)を記録するなど、スケールと頼もしさが増している。
■日本ハム
35勝50敗 勝率.412(6位)得失点差-7
評価:D
5月半ばには3位まで3ゲーム差と一時期はAクラスも狙えたが、前半戦終了前に10連敗を喫して最下位へ転落した。投手陣はリーグベストの防御率2.90を記録し、得点力はリーグ平均程度で、得失点差だけを見れば不思議な順位にも思える。だが、野手陣がリーグ最多の53失策を喫し、走塁指標UBR-4.9もワーストで、まだ地力が十分でないと示す根拠が散見される。それでも万波中正が本塁打王争いに名乗りを上げ、新加入の田中正義がクローザーに定着するなど明るい話題もあり、来季へ向けてどれだけポジティブな要素を見出せるかが後半戦の争点になりそうだ。
【前半戦MVP】加藤貴之
リーグ6位の防御率2.61と安定感は変わらず、3完投1完封を記録するタフネスも健在。昨季ほどではなくとも与えた四球はわずか9つ、9イニング平均で0.71個とクオリティの高い投球を続ける。
文●藤原彬
著者プロフィール
ふじわら・あきら/1984年生まれ。『SLUGGER』編集部に2014年から3年在籍し、現在はユーティリティとして編集・執筆・校正に携わる。ツイッターIDは@Struggler_AKIRA。
35勝47敗1分 勝率.427(5位)得失点差-45
評価:D
昨年以上のバラエティに富む先発陣がリーグベストのQS率60.2%とHQS率32.5%を記録した一方で、235得点はリーグ最少と低迷の理由は明白だ。打線の出塁率.259と得点圏打率.200はいずれもワーストで、チャンスが少ない上に生かせていない。特に若手の成長が期待された捕手と外野の攻撃力不足が際立つ。中村剛也がチームベストのOPS.877、外崎修汰がリーグ2位の18盗塁を記録するなどベテランが元気で、それだけに若手の伸び悩みも目立った。松井稼頭央新監督が注力する走塁面でも、まだ確たる実りは見えておらず、中日から韋駄天の高松渡を緊急獲得した。
【前半戦MVP】高橋光成
ストレートが前年比で平均球速4キロもアップ。リーグ5位の防御率2.25を残し、過去2年はなかった完投(3)と完封(1)を記録するなど、スケールと頼もしさが増している。
■日本ハム
35勝50敗 勝率.412(6位)得失点差-7
評価:D
5月半ばには3位まで3ゲーム差と一時期はAクラスも狙えたが、前半戦終了前に10連敗を喫して最下位へ転落した。投手陣はリーグベストの防御率2.90を記録し、得点力はリーグ平均程度で、得失点差だけを見れば不思議な順位にも思える。だが、野手陣がリーグ最多の53失策を喫し、走塁指標UBR-4.9もワーストで、まだ地力が十分でないと示す根拠が散見される。それでも万波中正が本塁打王争いに名乗りを上げ、新加入の田中正義がクローザーに定着するなど明るい話題もあり、来季へ向けてどれだけポジティブな要素を見出せるかが後半戦の争点になりそうだ。
【前半戦MVP】加藤貴之
リーグ6位の防御率2.61と安定感は変わらず、3完投1完封を記録するタフネスも健在。昨季ほどではなくとも与えた四球はわずか9つ、9イニング平均で0.71個とクオリティの高い投球を続ける。
文●藤原彬
著者プロフィール
ふじわら・あきら/1984年生まれ。『SLUGGER』編集部に2014年から3年在籍し、現在はユーティリティとして編集・執筆・校正に携わる。ツイッターIDは@Struggler_AKIRA。
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