その後、15試合連続無失点を記録するなど、1年間一軍で投げていなかったとは思えないほどの安定感を見せ、前述した通り“代役守護神”にも抜擢された。
「一軍に戻ってきたばかりの時よりは、状態は良くなっているし、打者と勝負する上での感覚だったり、今はこの球を投げた方がいいなという感覚もだいぶ戻ってきた」。そう手応えを感じていた。
「背負うものは、8回と9回では違うものがあるけれど、9回を任されても特に意識することなく、意識してしまうと良くないので、今は大勢の代役であって、みんなでカバーしていこうという気持ちで投げている」。あくまで自分は“代役”だと話す中川投手。ブルペン陣で“結束力”を持って戦うことを主張した。
現に救援陣は、勝ちパターン継投を固定することなく、調子のいい選手を起用し、総力戦でバトンをつなげている。先発の戸郷投手が完投すれば、ヒーローインタビュー時に、救援陣がベンチに集まり、感謝の気持ちを込めて拍手や声掛けで盛り上げる異例の光景も、投手陣の雰囲気の良さを感じる。
中川投手が一軍に戻ってきた時にブルペンの様子を話していたことを思い出した。「(メンバーが)ガラリと変わっていて、自分が新入部員のような気持ちになった。若い投手が多くてコミュニケーションをとっていかないと。自分が若い頃に比べると本当にみんな堂々としている」。これまでチームのリーグ優勝に貢献し、幾度となく勝利をもたらしてきた実績や経験がある中川投手も、頼もしい後輩たちの姿をリスペクトしていた。
原監督は「我が軍は“全員”で野球をやってきて、ここにきているわけだから、スターティングメンバー9人で始まり、9人で戦い終わることはない。これからも“全員”で野球をやっていく。」と、常々語る。
シーズンは終盤戦。ここからもチームの“結束力”で上を目指していく。
文●真鍋杏奈(フリーアナウンサー)
まなべあんな。ホリプロ所属。フリーアナウンサー。ラジオ日本「ジャイアンツナイター」リポーターやYouTube「プロ野球OBクラブチャンネル」MCを担当。その他、社会人野球、高校野球の番組にも出演。
「一軍に戻ってきたばかりの時よりは、状態は良くなっているし、打者と勝負する上での感覚だったり、今はこの球を投げた方がいいなという感覚もだいぶ戻ってきた」。そう手応えを感じていた。
「背負うものは、8回と9回では違うものがあるけれど、9回を任されても特に意識することなく、意識してしまうと良くないので、今は大勢の代役であって、みんなでカバーしていこうという気持ちで投げている」。あくまで自分は“代役”だと話す中川投手。ブルペン陣で“結束力”を持って戦うことを主張した。
現に救援陣は、勝ちパターン継投を固定することなく、調子のいい選手を起用し、総力戦でバトンをつなげている。先発の戸郷投手が完投すれば、ヒーローインタビュー時に、救援陣がベンチに集まり、感謝の気持ちを込めて拍手や声掛けで盛り上げる異例の光景も、投手陣の雰囲気の良さを感じる。
中川投手が一軍に戻ってきた時にブルペンの様子を話していたこと
原監督は「我が軍は“全員”で野球をやってきて、ここにきている
シーズンは終盤戦。ここからもチームの“結束力”で上を目指して
文●真鍋杏奈(フリーアナウンサー)
まなべあんな。ホリプロ所属。フリーアナウンサー。ラジオ日本「ジャイアンツナイター」
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