だが、おそらくこのこともレイズがアーリックマンをコーチに据えた理由なのではないか。「野球はこういうもの」という固定観念から自由だからこそ、前例やセオリーに囚われないアイデアが生まれるからだ。
筒香がMLBで最も「先進的」なチームに入ったのは、自身にとってはもちろん、今後の日本球界にとっても大きな意味を持つに違いない。おそらく今後も、レイズは周囲をあっと言わせるような戦略を繰り出してくるはず。筒香自身の活躍云々とはまた別に、レイズというチームにも注目が集まることになりそうだ。
ただ、残念ながら確実に筒香をガッカリさせてしまうことがある。それは、本拠地トロピカーナ・フィールドに常に閑古鳥が鳴いていること。プレーオフに進出したにもかかわらず、今季の観客動員は117万8735人で全30球団中29位。1試合平均では1万5000人にも満たず、公式発表で2万5000人以上が入った試合は3試合だけ(!)だった。これでは、川崎球場時代のロッテと比べればいくらかマシ、というレベルでしかない。
熱気に満ちあふれた近年の横浜スタジアムとはまさに雲泥の差。一人でも多くのベイスターズファンが海を渡って筒香の応援に訪れてくれることを願ってやまない。
文●久保田市郎(スラッガー編集部)
筒香がMLBで最も「先進的」なチームに入ったのは、自身にとってはもちろん、今後の日本球界にとっても大きな意味を持つに違いない。おそらく今後も、レイズは周囲をあっと言わせるような戦略を繰り出してくるはず。筒香自身の活躍云々とはまた別に、レイズというチームにも注目が集まることになりそうだ。
ただ、残念ながら確実に筒香をガッカリさせてしまうことがある。それは、本拠地トロピカーナ・フィールドに常に閑古鳥が鳴いていること。プレーオフに進出したにもかかわらず、今季の観客動員は117万8735人で全30球団中29位。1試合平均では1万5000人にも満たず、公式発表で2万5000人以上が入った試合は3試合だけ(!)だった。これでは、川崎球場時代のロッテと比べればいくらかマシ、というレベルでしかない。
熱気に満ちあふれた近年の横浜スタジアムとはまさに雲泥の差。一人でも多くのベイスターズファンが海を渡って筒香の応援に訪れてくれることを願ってやまない。
文●久保田市郎(スラッガー編集部)