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プロ野球

【2019主力選手通信簿・DeNA】故障者続出の先発陣を救ったブルペン陣が高評価。野手では神里や乙坂ら伏兵が台頭

2019.12.16

【野手】
●ロペス
[試合]142 [打数]551 [打率].241
[本塁打]31 [打点]84 [OPS].756 [盗塁]0
評価:可もなく不可もなく(C)
31本塁打は自己2位でも、OPS.756はベイスターズ加入後で最低。出塁率.295もクリーンナップの一角としてはかなり物足りない。しかし、5月には一塁手連続守備機会無失策の日本記録を更新するなど守備はさすがで、スローイングに難を抱える内野陣を支えた。

★打のMVP★
●ソト
[試合]141 [打数]516 [打率].269
[本塁打]43 [打点]108 [OPS].902 [盗塁]0
評価:よくできました(A)
2年連続の本塁打王に加えて打点王も獲得。0対7で5回を折り返した9月19日の広島戦では、6回に3ラン、延長11回に劇的サヨナラ3ランを放つ大爆発を見せた。守備では二塁とライトをこなす汎用性を発揮したが、ミスが目立った。

●筒香嘉智
[試合]131 [打数]464 [打率].272
[本塁打]29 [打点]79 [OPS].899 [盗塁]0
評価:まずまずです(B)
不慣れな2番起用も影響したか、打率とOPSはレギュラーに定着した2014年以降でワースト。それでも、不振のチームメイトを鼓舞するなどキャプテンシーを発揮し、宮崎が離脱した8月8日の中日戦では5年ぶりに三塁で出場して2本塁打7打点と爆発した。12月にタンパ「ベイ」・レイズへの移籍が決定。

●大和
[試合]137 [打数]438 [打率].237
[本塁打]0 [打点]37 [OPS].585 [盗塁]3
評価:可もなく不可もなく(C)
自己最多の137試合に出場。全体の成績はイマイチでも、交流戦では2度のサヨナラ打を放つなど記憶になる活躍も多かった。得意の守備では失策数こそ11個だったが、広い範囲の守備力が“仇”になった場面もあった。
 
●宮﨑敏郎
[試合]114 [打数]433 [打率].284
[本塁打]15 [打点]49 [OPS].777 [盗塁]0
評価:可もなく不可もなく(C)
天性の巧打者は4月時点で打率.165、OPS.487と大不振。その後は持ち直し、CSファーストステージでも打率.538と打ちまくったとはいえ、8月の故障離脱も含め、物足りなさも残った。三塁守備もレンジが狭まりつつあるのも気になる。
 
●神里和毅
[試合]123 [打数]427 [打率].279
[本塁打]6 [打点]35 [OPS].731 [盗塁]15
評価:まずまずです(B)
1番・センターの座をほぼ手中に収め、監督推薦でオールスターにも初出場。盗塁成功率の低さ(60.0%)や低出塁率(.323)など攻撃面では課題も少なくないが、俊足を生かした好守でチームを盛り立てた。

●伊藤光
[試合]84 [打数]256 [打率].254
[本塁打]8 [打点]27 [OPS].731 [盗塁]5
評価:よくできました(A)
オフに4年4億5000万円の大型契約を提示された事実が、彼の存在感を雄弁に物語る。打席では自己最多8本塁打に加え、四球率12.3%と選球眼を発揮。守備では投手陣との綿密なコミュニケーションを大事にし、今永らの好投を引き出した。

●佐野恵太
[試合]89 [打数]200 [打率].295
[本塁打]5 [打点]33 [OPS].764 [盗塁]0
評価:よくできました(A)
代打の切り札としてブレイク。3月31日の中日戦での人生初のサヨナラ打、4月4日ヤクルト戦での満塁弾など、代打37打席で打率.344。その職人ぶりにラミレス監督も「アメージング」と大絶賛した。筒香のメジャー移籍で来季はレギュラー定着のチャンスだ。

●柴田竜拓
[試合]111 [打数]164 [打率].256
[本塁打]3 [打点]17 [OPS].705 [盗塁]3
評価:まずまずです(B)
二塁で好守を発揮しつつ、早打ちの選手が多いチームにあって、四球率は2年連続10%台と粘り強さも披露。特に後半戦は打率.338、OPS.874と打ちまくり、数字以上に貢献度は高かった。

●中井大介
[試合]79 [打数]161 [打率].248
[本塁打]3 [打点]7 [OPS].651 [盗塁]2
評価:まずまずです(B)
巨人をクビになった内野のユーティリティは、新天地でも二塁を中心に一塁、三塁、外野で出場と汎用性をアピール。8月3日の古巣戦では、二軍時代に苦楽をともにした今村信貴からハマスタのバックスクリーンに飛び込む推定140mの特大弾を放った。

●乙坂智
[試合]97 [打数]159 [打率].245
[本塁打]2 [打点]17 [OPS].671 [盗塁]6
評価:まずまずです(B)
完全ブレイクとはいかなかったが、チーム最多43試合で代打出場。父の日で迎えた6月16日のソフトバンク戦では、昨年の大晦日に他界した父へ捧げる今季1号を放った。CSファーストステージ第2戦では、ポストシーズン史上2人目の代打サヨナラ弾。

文●新井裕貴(SLUGGER編集部)
 

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