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MLB

クルーバーらの加入で改善間違いなし? 好材料揃うレンジャーズ先発陣を新球場も後押し

宇根夏樹

2019.12.19

 ローテーションの4~5番手と目されているギブソンとライルズ(19年の防御率は4.84と4.15)の2人も、それぞれに期待できる要素を持つ。19年のギブソンが前年から1点以上も防御率を悪化させたのは、体調不良が主な理由だったようだ。新年早々に大腸菌の感染症にかかり、それが最後まで完治しなかった。ライルズは7月下旬にパイレーツからブルワーズへ移籍後、11登板で防御率2.91を記録し、ポストシーズン進出に貢献した。
 
 もう一つ、投手陣に恩恵をもたらしそうなのが、来シーズンから開場する新球場グローブライブ・フィールドだ。まだ断言はできないが、かなり打者有利だったグローブライフ・パーク(名称が似ているのでややこしい)よりはニュートラルあるいは投手有利になると思われる。風洞実験によると、開閉式の屋根を開けていても、それまでのように打球を運ぶ風は吹かないという。先日、建設中の球場上部から出火したのは、投手陣が炎上するという“凶兆”ではないはずだ。

文●宇根夏樹

【著者プロフィール】
うね・なつき/1968年生まれ。三重県出身。『スラッガー』元編集長。現在はフリーライターとして『スラッガー』やYahoo! 個人ニュースなどに寄稿。著書に『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。
 
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