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プロ野球

予想以上の好投を見せた楽天・荘司は「よくできました」。二刀流で話題を呼んだ日本ハムの矢澤は...【ドラフト1位選手通信簿:パ・リーグ】<SLUGGER>

出野哲也

2023.12.11

【楽天】
荘司康誠(投手)
評価:よくできました

法政大では怪我もあって通算2勝のみと実績不足ながら、最速154キロの速球を買われて1位指名。4月下旬に一軍デビューすると、好投しながらも白星がつかない試合が続いたが、9試合目となる7月5日のオリックス戦で初勝利を挙げた。2勝目も8月27日までお預けとなったが、9月以降は3勝を追加。目標としていた100イニングもクリアし、6月4日以降の13登板では無敗、93奪三振はチーム2位だった。48四球でリーグワースト5位だった制球も、最後の5試合(30イニング)では7四球と改善され、この水準を維持できれば2年目は主戦格となれそうだ。

【西武】
蛭間拓哉(外野手)
評価:可もなく不可もなく

地元・埼玉の浦和学院高出身で早稲田大でも活躍、レギュラーが固定できない外野陣のグレードアップを期待された。イースタン・リーグでは41試合で打率.298、6月末に一軍に昇格すると8月は月間打率.294。レギュラーに定着し、9月以降は3番で起用されるようになった。だが同月12日以降、閉幕までは35打数3安打と尻すぼみで、年間成績は56試合で打率.232、OPS.573にとどまった。期待通りの成績とは言い難いが、左打者でありながら対左腕打率.297、2本塁打もいずれも左投手からだったのは好材料。完全に定位置をつかむには、もう少し長打を増やしたい。
 
【日本ハム】
矢澤宏太(投手/外野手)
評価:がんばりましょう

日体大では投手で通算11勝、打者で5本塁打と二刀流で活躍し、プロでも投打両方に挑戦。出番は打者の方が多く、バットコントロールの良さに目を惹くものがあったけれども、37試合で打率.177、1本塁打。投手としては一軍登板2試合だけと、どちらでも戦力にはなれなかった。二軍成績も打撃で打率.232、OPS.710、投手では6イニングで5失点といいところなし。フェニックス・リーグでは右手首の有鈎骨を骨折してしまった。このままでは投打どちらかに専念しろ、との声が聞こえてきそうで、まだ2年目でも「二刀流」としては来季が早くも正念場になる。

文●出野哲也

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