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MLB

33歳苦労人のメジャー初昇格にがんからの感動復帰劇、心温まる引退セレモニー...【20203MLBグッドストーリーズ】<SLUGGER>

SLUGGER編集部

2023.12.28

▼ブランドン・クロフォード
(ジャイアンツ/遊撃手)
プロ入りから16年間ジャイアンツひと筋でゴールドグラブを4度受賞、世界一に2度貢献した名遊撃手も、今季は故障もあって低迷。シーズン最終戦では現役生活の終わりを意識したのか、4人の子供たちが父に抱き着いて涙を流す場面もあった。9回表を前にベンチに下がった際はトリビュート映像も流れ、敵軍ドジャースベンチからも拍手が送られた。「とにかく、たくさんの愛にあふれていた。そのすべてに感謝したい」。

▼JP・フランス
(アストロズ/投手)
5月6日に28歳でメジャーデビューを果たした無名のルーキーが、予想外の好投でローテーションに定着。多彩な球種を投げ分けて最初の20先発で10勝を挙げ、故障者が続出したアストロズ先発陣で救世主的な存在となった。契約金わずか1000ドルでプロ入りした雑草で、マイナー時代も一時は苦戦続きで引退を決意したこともあったが、妻に叱咤激励されて翻意。「彼女が僕のキャリアを救ってくれたんだ」と感謝している。

▼オリオン・カーケリング
(フィリーズ/投手)
9月24日のメッツ戦でメジャー初マウンドに上がった際、客席の父がずっと泣きながら声援を送る姿がSNSで大きな話題を集めた。元海兵隊の父いわく「人生でいいことも悪いこともたくさん見てきた。その集大成があの場面だったのかな」。自慢の息子は開幕こそ1Aで迎えたものの、切れ味鋭いスイーパーを武器に1A+、2A、3Aと一気に階段を駆け上がってついにメジャーへ。プレーオフのメンバーにも抜擢された。
 
▼ジョン・シングルトン
(アストロズ/一塁手)
8月11日のエンジェルス戦の2回、2015年7月29日以来実に8年13日ぶりの本塁打を放つと、第2打席でも一発。8年以上のブランクを経て1試合2本塁打を記録した史上初の選手となった。元々はアストロズのトップ・プロスペクトだったが、マリファナ使用などもあって才能を発揮できず、一時は球界を離れてジムを経営していた男の“復活”が感動を呼んだ。一発の魅力を買われ、プレーオフのロースターに入り、ワールドシリーズの舞台にも立った。

▼アンドリュー・マッカッチェン
(パイレーツ/外野手)
2013年にMVPを受賞したピッツバーグの英雄が6年ぶりに帰還。4月7日のホーム開幕戦では第1打席で盛大なスタンディング・オベーションと「MVP ! MVP !」コールを受けると、初球をライト前に弾き返してさらなる歓声を浴びた。6月には通算2000安打に到達。アキレス腱の故障で9月上旬にひと足早くシーズンを終えたが、出塁率.378の好成績で観客動員増にも貢献。オフに1年500万ドルで再契約を交わし、来季もピッツバーグを盛り上げてくれそうだ。

文●SLUGGER編集部

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