▼35位：正林輝大［外野手・神村学園高］
（しょうばやし・こうだい／右投左打）
　今年の九州の高校球界を代表する左の強打者。下半身の強いスイングで、強烈に引っ張る打球が持ち味。脚力と肩の強さも十分で外野手としての能力も高い。昨年夏の甲子園では2年生ながら4番に座り、5試合で10安打、5打点と見事な活躍を見せた。
タイプ診断：#甲子園でブレイク

▼34位：長屋竣大［投手・立命館大］
（ながや・しゅんた／右投右打／浜松開誠館高）
　関西の大学球界で注目の本格派右腕。豪快な腕の振りで好調時のストレートは150キロを超える。鋭く変化するスライダーも空振りが奪える必殺のボールだ。3年秋のリーグ戦でも先発、リリーフにフル回転し、防御率1.80、奪三振率9.30と見事な成績を残した。
タイプ診断：#大学で大きく成長

▼33位：金渕光希［投手・八戸工大一高］
（かなぶち・こうき／左投左打）
　東北で注目の大型サウスポー。昨年春からエースとなり、夏の青森大会では決勝で敗れたものの延長10回を一人で投げ抜き自責点2、8奪三振と好投を見せた。大型でもバランスよく、まだまだスピードアップしそうな雰囲気は十分。強豪相手に三振を奪えるのも魅力だ。
タイプ診断：#ドクターK ▼32位：村上泰斗［投手・神戸弘陵高］
（むらかみ・たいと／右投右打）
　昨年春から夏にかけて急浮上してきた本格派右腕。体つきはまだ細いが、長いリーチを生かした腕の振りは一級品で、好調時のストレートは150キロに迫る。制球はばらつくものの、バランスも悪くない。この冬の成長次第ではレベルの高い関西でもナンバーワン投手になれる可能性を秘めた素材だ。
タイプ診断：#細身の本格派

▼31位：柴崎聖人［外野手・大阪経済大］
（しばさき・まさと／右投左打／岐阜第一高）
　関西の大学球界で注目を集める強打の外野手。上背はそれほどないが、インパクトの強さは素晴らしいものがあり、打球は軽々とフェンスを越える。また俊足、強肩もハイレベルで打つ以外のプレーも素晴らしい。昨年秋は厳しいマークの中でも4割を超える打率を残して能力の高さを証明したい。
タイプ診断：#高レベルで三拍子

文●西尾典文

【著者プロフィール】
にしお・のりふみ。1979年、愛知県生まれ。筑波大学大学院で野球の動作解析について研究。アマチュア野球を中心に年間400試合以上を取材。2017年からはスカイAのドラフト中継で解説も務め、noteでの「プロアマ野球研究所（PABBlab）」でも多くの選手やデータを発信している。

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