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プロ野球

【DeNA】「143安打打ちなさい」師匠・柳田悠岐の檄に応える! "ハマのギータ”梶原昂希が狙う3年目のブレイクスルー

萩原孝弘

2024.02.07

☆泣き所を埋める存在に

 三浦監督も課題にあげる1、2番問題。昨年はシーズン通して固定できず、トータルで1番が.287、2番が.268と低い出塁率に終わった。その座に「1、2番が空いてるっていうことなんで、僕としては狙わざるを得ない。ヨダレが出るぐらい欲しい席です」とキッパリ名乗りを上げた。
 
 しかしその出塁率に関しては「僕は極端に低いんです…早打ちは持ち味でもあるんですけど、ヒットだけじゃ3割打っても3割しか出塁率がないという、きつい状況になってしまうんで」と明確な課題を挙げた。

 それには「三浦監督が出率をテーマに上げてる以上、どうしてもそこを上げないと、そこの席は取れない」と熟知しているからこそ「いかにフォアボールを稼ぐか」という難題に取り組んでいる。積極性とボールの見極めの両立を目指しているが「フォアボールを取りに行こうとすると、結局ストライクボールに手が出なくなったりとか、逆に打ちにいくとボール球に手出したりして、結局自分を苦しめる」と難しさは重々理解している。

 そこで「打席内で振れば振るだけ自分を苦しめると思ってるんで、なるべくいかに1試合で少ないスイングで結果を残すか。狙い球を絞るのもそうですけど、やっぱ相手のピッチャーの特徴だったりとかも考えながら。色々噛み合わないとこも出てくると思いますけれど、そこはやっぱり実戦感覚でしかできない部分でもあると思う」と実戦形式で最適解を導き出していく。

 また上位打線に入るうえで大きな武器となる足もある。
「だからそれこそフォアボールでも塁に出られば、チームの作戦の幅も広がりますし。足が使えるのは、うちのチームの数少ない個性だと思うんで。アウトカウントを増やさずにランナーを進められる作戦は盗塁が一番。うちだったら林(琢真)や、 村川(凪)さんの足のスペシャリストと呼ばれる選手がいる中で、それと並ぶぐらいのタイムは持ってる」とニヤリ。

「1年目のファームの盗塁数が2なんですよ。 去年はファームで15、上でも初盗塁を1つしてて、数字もだんだんついてきてるんで」と上昇傾向にあり「秋の個別練習でスチールのスタート、スライディングとかに特に重きを置いてやらせてもらっています。もっと練習して、アウトになることを恐れずにオープン戦でも機会があればどんどん狙っていきたいですね。決まれば自信になるし、 失敗しても反省して次に活かせるかなと思うんで。トライすることは絶対かなと」と意欲を示した。
 
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