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プロ野球

【2019引退・投手】日米で頂点に輝いた上原浩治。メッセンジャーや館山昌平ら個性派や名リリーバーも現役を退く

藤原彬

2019.12.31

 寺原隼人(ヤクルト)はプロ入りしたダイエー・ソフトバンクで甲子園最速(当時)154kmの触れ込みどおりに素材の高さを見せながら、継続的には結果を残せず。横浜へトレード移籍した07年に先発で12勝(12敗)をマークすると、翌08年には抑えを務めて22セーブと花開いた。09年に先発へ戻るなど起用は一定しなかったが、横浜での4年間と先発を務めたオリックスでの2年間は毎年防御率3点台。13年に古巣ソフトバンクへ戻り、今年は移籍先のヤクルトで現役を終え、来年は琉球ブルーオーシャンズで投手コーチを務める。

“琉球トルネード”として名を馳せた島袋洋奨(ソフトバンク)は興南高3年時に春夏制覇を果たし、中央大を経て14年にソフトバンクへ入団するも、一軍での登板は1年目の2試合のみ。早稲田大で日本一を経験した大石達也(西武)は、10年ドラフトで6球団から1位指名を受けてプロ入り。肩の故障に悩まされたが、投げれば綺麗な回転の速球を武器に通算で投球回(138.1)とほぼ同じ三振(136)を奪い、防御率3.64を残した。現在は西武のファーム・育成グループスタッフとして球団に残る。
 
 名リリーバーたちは多くの歓声を浴びた。

 09年に先発で10勝を挙げた岸田護(オリックス)は、翌10年に救援へ転向して11年にはリーグ2位の33セーブ。気迫が前面に出た打者に向かって行く投球で人気を博した。永川勝浩(広島)は足を大きく上げるフォームから代名詞のフォークを繰り出し、三振を量産。歴代11位の165セーブを挙げた。160kmを叩き出すなど快速球で打者をねじ伏せたマシソン(巨人)は、13年と16年に最優秀中継ぎ投手のタイトルを受賞。通算201HPは歴代5位で外国人投手の最多だ。髙橋聡文(阪神)と森福允彦(巨人)は、ブルペンに欠かせない左のワンポイントとして立場を確立した。
 
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