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MLB

大谷が『20-20』を達成し、アストロズが意外な低迷。そして30球団の頂点に立つのは……2020年MLB5つの大予言

2020.01.03

3 アストロズが低迷し、ルーノーGMが辞任へ
 2010年代を象徴チームがあるとしたら、アストロズをおいて他にないだろう。「タンキング」や「フライボール革命」といったトレンドワードの事実上の発信地となり、17年には球団創設以来初のワールドチャンピオンに輝いた。そのアストロズに、ディケイドの終わりになってサイン盗み疑惑が浮上したのもある意味で象徴的だった。MLB機構の捜査はまだ終わっていないが、かなり厳しいペナルティが課されるとみられている。

 迎えた20年、アストロズは意外な低迷に苦しむだろう。ホゼ・アルトゥーベを中心とする打線は疑惑を払拭しようとする思いが空回りし、ジャスティン・バーランダーとザック・グレインキーは年齢による衰えが顕在化。FAとなってヤンキースへ去ったゲリット・コールの穴も埋まらず、勝率5割ラインを行ったり来たりの状態が続くかもしれない。
 
 そのような形でチームが低迷した場合、一連の「改革」の推進者で、勝利のためなら手段を択ばない姿勢で敵も多かったジェフ・ルーノーGMはここが引き時とばかりにあっさり辞任するのではないか。彼は元々コンサルティング・ファームの出身で、生粋の野球人ではない。このまま球界にとどまるより、別の業界でさらなるステップアップを図っても不思議はない。時代の終わりというものは得てしてあっけない形で訪れるものだが、実際はどうだろうか。

4 ゲレーロJr.が本塁打王に輝くなど大ブレイク
 昨季開幕前、怪物ルーキーとして大きな注目を浴びていたのがブラディミール・ゲレーロJr.(ブルージェイズ)だった。元MVPを父に持ち、アルバート・プーホルス(エンジェルス)やミゲル・カブレラ(タイガース)といった大打者と比較されていた大器は、4月下旬に20歳でメジャーデビュー。1年目の成績は123試合で打率.277、16本塁打とずば抜けた数字ではなかったが、オールスターのホームラン・ダービーでは史上最多の29発をスタントに叩き込んで、スーパースター候補たる所以を見せつけた。

 今シーズン、ゲレーロJr.はそのパワーを遺憾なく発揮するはずだ。実は昨年も、本塁打の平均飛距離418フィート(約127.4メートル)はMLB全体でもトップクラスに位置していた。シーズン終盤に疲労でパフォーマンスが落ちた反省から、このオフは体重管理も含めたコンディショニングの改善に取り組んでいる。これが実を結べば、一気に40本の大台をクリアして本塁打王のタイトルを獲得しても不思議はない。
 

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