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MLB

「マスコットがお金を強奪」「料理を振る舞って離脱」「元MVPが逮捕」…2019年MLB珍ニュース10選

松山ようこ

2019.12.29

大型契約を手にしたマチャド(左)とマスコットの争い、元MVPのハミルトン(右)の凋落など、今年も話題が盛り沢山だった。(C)Getty Images

大型契約を手にしたマチャド(左)とマスコットの争い、元MVPのハミルトン(右)の凋落など、今年も話題が盛り沢山だった。(C)Getty Images

 ベースボールで人並み外れた才能を発揮するメジャーリーガーたち(やその周辺)は、フィールド外でも、“人並み外れた”話題を提供してファンを楽しませてくれる。年の瀬に、2019年を彩った面白ニュース10選を紹介しよう!

①「327億円男」がマスコットにお金をだまし取られる!?
 今年2月に10年3億ドル(約327億円)の大型契約でパドレスに入団したマニー・マチャドが、ブレーブスのマスコット「グローバー」に付きまとわれ、差し出された大きなパネルに仕方なくサインをした。すると、パネルは2枚仕掛けとなっており、表面を剥がすと出てきたのは、「グローバー宛30億ドル」の小切手!「ふっざけんな!(怒)」となったマチャドが、マスコットを追いかけ回すという、コントのような奪還劇が繰り広げられた。これ試合直前だからね!

②チームメイトに手料理を振る舞った結果、まさかの腰痛で離脱
 今年ドジャースに新加入したジョー・ケリーは、最初が肝心とばかりに、スプリング・トレーニングでチームメイトに料理を振る舞うことを決意。5時間もキッチンにこもってケイジャン料理を準備したところ、慣れない立ち仕事で腰を痛めてしまうハプニング! 数日間、練習に参加することができず、デーブ・ロバーツ監督も「我々は彼をキッチンから遠ざけないといけないね」と苦笑いを浮かべていた。ともあれ、料理は大好評でみんな完食したとか。これは憎めない。
 
③生焼けチキンで食中毒になったのが、成績悪化の要因?
 昨季に17本塁打&出塁率.404とブレイクしたブランドン・ニモ(メッツ)。今季は故障もあって大きく成績を落としたのだが、その予兆は開幕前からあった。ある日のオープン戦で先発出場の予定だったニモは突如欠場。囲み取材で記者から理由を聞かれると、何と前日に自ら焼いたチキンに“あたって”しまい、食中毒になったそうだ。深夜から朝9時半まで吐き続け、一晩で2kg近くも体重が落ちたという。昨季はリーグ最多の22死球と、ボールに“当たる”のは得意だったかもしれないが、さすがに料理で“あたる”のは……。

④楽しみなオールスターが一転、悲劇に変わったマクニール
 同じくメッツから、こちらは少しかわいそうな話。最終盤まで首位打者争いを演じ、打率.313、23本塁打、OPS.916と大活躍した2年目のジェフ・マクニール。当然、オールスターにも選ばれたのだが、そこで彼を悲劇が襲った。8回に初打席を迎えたマクニールは、るんるん気分で打席に立つと、スコアボードによく知った、でも明らかに自分の顔ではない選手の写真がマクニールとして紹介されていたのだ! チームメイトでサイ・ヤング賞投手のジェイコブ・デグロムの写真が球場のミスでなぜか使われてしまい、本人は「僕ももちろん、家族もこの日を楽しみにしていたんだけど……」と、悲しみの表情で記者に愚痴をこぼしていた。
 
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