【9位】オリックス(前回順位8位↓)
シーズン:29勝33敗2分(勝率.468)/得失点差3
交流戦:10勝8敗0分(5位)
6月5日から全試合1失点以下で7連勝を飾り、シーズン通算の得失点差もプラスに転じた。その間には19歳の斎藤響介と支配下登録直後の佐藤一磨が先発初白星を飾るなど、お家芸とも呼べる投手育成により昨季までを思わせる戦いぶり。そして、交流戦最終試合で山下舜平大が一軍に復帰し、故障離脱した宮城大弥も二軍のマウンドで投げ始めている。主力を欠くブルペンの負担も軽減しそうな見通しが立った。
一方、打線は交流戦18試合でわずか4本塁打に終わった一方で、
シーズン序盤に不振を囲った西川龍馬が復調傾向で、森友哉も戦列に戻ってきた。2021~22年を思い出しながら粘り強く戦えば、Aクラスに浮上する可能性は十分残されているはずだ。
【8位】巨人(前回順位6位↑)
シーズン:31勝30敗5分(勝率.5081)/得失点差13
交流戦:8勝9敗1分(7位)
交流戦序盤は打線が大人しく、5月28日のソフトバンク戦ではオコエ瑠偉のセーフティスクイズが物議を醸した。しかし、6月4日のロッテ戦でセ・リーグタイ記録の9者連続安打と1イニング12安打を記録。終わってみれば、DeNAと並んで交流戦12球団最多の72得点と打線が活性化したのは大きな収穫だった。 昨季は固定できなかったリードオフで丸佳浩が選球眼を発揮し、2番に打撃好調の新助っ人ヘルナンデスを置く起用が奏功している。にもかかわらず、6月7日からオリックス、楽天相手に2カード連続3連覇と安定感を欠く戦いが続いたのは残念だったが、投手陣、守備陣も状態は良好。打線が今後も好調を維持できれば、首位も十分狙える。
【7位】DeNA(前回順位7位→)
シーズン:32勝31敗1分(勝率.5079)/得失点差-7
交流戦:11勝7敗0分(3位)
交流戦はセ・リーグトップの勝率.611を記録し、打率.264と16本塁打はいずれも12球団1位。オースティンが交流戦最多5ホーマーを放つなど振れていて、7連勝で交流戦を終えた。ドラフト1位ルーキーの度会隆輝は一軍復帰後に躍動し、同5位の石田裕太郎が“マダックス”で完封勝利を挙げるなど、新戦力の台頭が目立つのも心強い。
首位広島までは3ゲーム差で十分に射程範囲内だが、チーム防御率3.18は2点台前半の上位3チームと比べると見劣りする。エースの東克樹、ケイに続く3番手以降の陣容をさらに安定させたいところで、石田裕の好調継続はもちろん、ジャクソンや大貫晋一の投球もカギになりそうだ。
文●藤原彬
著者プロフィール
ふじわら・あきら/1984年生まれ。『SLUGGER』編集部に2014年から3年在籍し、現在はユーティリティとして編集・執筆・校正に携わる。X(旧ツイッター)IDは@Struggler_AKIRA。
【関連記事】今季の西武ですら勝率歴代ワースト5に入らず。規格外のペースで黒星街道をばく進した“プロ野球最弱チーム”たち<SLUGGER>
シーズン:29勝33敗2分(勝率.468)/得失点差3
交流戦:10勝8敗0分(5位)
6月5日から全試合1失点以下で7連勝を飾り、シーズン通算の得失点差もプラスに転じた。その間には19歳の斎藤響介と支配下登録直後の佐藤一磨が先発初白星を飾るなど、お家芸とも呼べる投手育成により昨季までを思わせる戦いぶり。そして、交流戦最終試合で山下舜平大が一軍に復帰し、故障離脱した宮城大弥も二軍のマウンドで投げ始めている。主力を欠くブルペンの負担も軽減しそうな見通しが立った。
一方、打線は交流戦18試合でわずか4本塁打に終わった一方で、
シーズン序盤に不振を囲った西川龍馬が復調傾向で、森友哉も戦列に戻ってきた。2021~22年を思い出しながら粘り強く戦えば、Aクラスに浮上する可能性は十分残されているはずだ。
【8位】巨人(前回順位6位↑)
シーズン:31勝30敗5分(勝率.5081)/得失点差13
交流戦:8勝9敗1分(7位)
交流戦序盤は打線が大人しく、5月28日のソフトバンク戦ではオコエ瑠偉のセーフティスクイズが物議を醸した。しかし、6月4日のロッテ戦でセ・リーグタイ記録の9者連続安打と1イニング12安打を記録。終わってみれば、DeNAと並んで交流戦12球団最多の72得点と打線が活性化したのは大きな収穫だった。 昨季は固定できなかったリードオフで丸佳浩が選球眼を発揮し、2番に打撃好調の新助っ人ヘルナンデスを置く起用が奏功している。にもかかわらず、6月7日からオリックス、楽天相手に2カード連続3連覇と安定感を欠く戦いが続いたのは残念だったが、投手陣、守備陣も状態は良好。打線が今後も好調を維持できれば、首位も十分狙える。
【7位】DeNA(前回順位7位→)
シーズン:32勝31敗1分(勝率.5079)/得失点差-7
交流戦:11勝7敗0分(3位)
交流戦はセ・リーグトップの勝率.611を記録し、打率.264と16本塁打はいずれも12球団1位。オースティンが交流戦最多5ホーマーを放つなど振れていて、7連勝で交流戦を終えた。ドラフト1位ルーキーの度会隆輝は一軍復帰後に躍動し、同5位の石田裕太郎が“マダックス”で完封勝利を挙げるなど、新戦力の台頭が目立つのも心強い。
首位広島までは3ゲーム差で十分に射程範囲内だが、チーム防御率3.18は2点台前半の上位3チームと比べると見劣りする。エースの東克樹、ケイに続く3番手以降の陣容をさらに安定させたいところで、石田裕の好調継続はもちろん、ジャクソンや大貫晋一の投球もカギになりそうだ。
文●藤原彬
著者プロフィール
ふじわら・あきら/1984年生まれ。『SLUGGER』編集部に2014年から3年在籍し、現在はユーティリティとして編集・執筆・校正に携わる。X(旧ツイッター)IDは@Struggler_AKIRA。
【関連記事】今季の西武ですら勝率歴代ワースト5に入らず。規格外のペースで黒星街道をばく進した“プロ野球最弱チーム”たち<SLUGGER>
関連記事
- 今季の西武ですら勝率歴代ワースト5に入らず。規格外のペースで黒星街道をばく進した“プロ野球最弱チーム”たち<SLUGGER>
- 西武の低迷を招いた5つの誤算。渡辺監督代行の″育てる采配”で今後はどこまで上向けるか?<SLUGGER>
- 渡辺監督代行就任後も低空飛行...最下位独走のライオンズ、課題の貧打解消へ向けての「4つのトレード案」<SLUGGER>
- 殿堂入りの名将ボビー・コックスも...メジャーでは少なくない「GM→監督途中就任」の成功例。西武・渡辺監督代行は成功するか<SLUGGER>
- 大谷・菊池・佐々木麟の“花巻東トリオ”を中心に豪華な陣容。今「最もアツい」岩手県出身選手の歴代ベストナインを考える<SLUGGER>