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プロ野球

【セ・リーグ新助っ人チェック】“サメ男”パーラは巨人でも勝利への使者となるか。イチローや大谷翔平とプレーしたボーアは阪神へ

藤原彬

2020.01.11

■広島
ジョンソン(投手/30歳/前ロッキーズ)
スコット(投手/27歳/前オリオールズ)
ピレラ(外野手/30歳/前フィリーズ)

 球威のある速球が売りのジョンソンは三振を奪えるが、変化球はカーブのみ。昨季はメジャーで25回を投げて19四球と制球に課題がある。南アフリカ出身のスコットはサイドハンドから小さなテイクバックでボールを繰り出す。4シームと沈む速球のコンビネーションにスライダーを交える投球はハマれば面白そうだが、こちらも制球力に難あり。

 ピレラは二塁を中心に内野全ポジションと外野両翼をこなすユーティリティ。17年には83試合で10本塁打と25二塁打を放ったようにパンチ力を秘める。

■中日 ※=育成契約
ゴンザレス(投手/27歳/前オリオールズ3A)
ロドリゲス※(投手/22歳)
シエラ※(外野手/31歳/前メキシコオアハカ)

 サウスポーのゴンザレスは滑る高速スライダーを武器にする。マイナーで4年連続2ケタの奪三振率を記録するなど力はあるが、一本調子で被打率が高い。一軍で戦力となるにはいくらかの適応が必要とされそうだ。
 
■ヤクルト
クック(投手/29歳/前ダイヤモンドバックス)
イノーア(投手/26歳/前オリオールズ)
エスコバー(内野手/33歳/ホワイトソックス3A)

 エスコバーの獲得は、大砲が抜けたチームが進もうとしている道を示して映る。とはいえ、ゴールドグラブを受賞した経験のあるショートの守備は年々衰え傾向。昨季は3Aで96試合に出場して打率.286、10本塁打を記録しているが、メジャー通算OPS.636とバットでも多くは望めない。昨年はメジャーに昇格できず。異国の地で心機一転を図れるだろうか。

 外国人投手は先発タイプを2人補強した。ともに制球力はあるが、クックはメジャー通算で四球(31)とほぼ同数の本塁打(28)を浴び、イノーアも同じ傾向(41/34)で昨季は1勝10敗。マイナーでも被弾が多く、神宮球場との相性はすこぶる悪い。高津臣吾監督の起用法が注目される。

文●藤原彬
ふじわら・あきら/1984年生まれ。『スラッガー』編集部に2014年から3年在籍し、現在はユーティリティとして編集・執筆・校正に携わる。

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