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プロ野球

12球団の国内移籍を総チェック!松坂は古巣へ復帰し、バレンティンはソフトバンクへ。積極補強の楽天とロッテは虎視眈々と上位を狙う

藤原彬

2020.01.09

 ロッテは同リーグのFA選手2人を獲得。6球団が争奪戦に参加した福田秀平に出来高含む4年総額6億円、美馬学には出来高含む3年総額5億円超えを提示した。福田は今季並の好成績をレギュラーとして維持できれば20本塁打&20盗塁も可能で、外野守備でも貢献できる。若手の台頭が目立つ先発ローテーションに、美馬は大崩れしない安定感を加えたい。楽天からロッテに移ったハーマンも来日から3年間で通算153試合に投げ、セットアッパーとして76ホールドポイントと計算が立つ戦力だ。

 巨人では8本塁打に終わったビヤヌエバはまだ28歳。18年にメジャーで20発を放ったパワーを披露してリーグ最少の93本塁打と長打力が欠乏した日本ハム打線を強化したい。16年にスアレスは28ホールドポイントを挙げて最速161kmを叩き出すも、翌年にトミー・ジョン手術を受けた。昨季は変化球を多めに織り交ぜる投球へ、シフトチェンジしている。中田賢一は2013年にFA宣言した際、獲得に乗り出していた阪神へ。昨季は一軍で1登板のみだったが、二軍では21登板で95.1回を投げて防御率3.02を記録している。

 ヤクルトへ移籍した嶋基宏は昨季、盗塁を43回試みられて3回しか阻止できなかった。楽天で培った経験で、ドライチの奥川恭伸ら若い投手陣の成長を助けたい。また、18年7月にオリックスへトレード移籍した髙城俊人は昨季の5試合しか一軍の試合には出られず、DeNAに出戻りとなっている。
 
〈移籍選手〉
■FA

牧田和久(投手/35歳)パドレス→楽天
鈴木大地(内野手/30歳)ロッテ→楽天
美馬学(投手/33歳)楽天→ロッテ
福田秀平(外野手/30歳)ソフトバンク→ロッテ

■FA人的補償
酒居知史(投手/27歳)ロッテ(美馬)→楽天
小野郁(投手/23歳)楽天(鈴木)→ロッテ

■トレード
涌井秀章(投手/33歳)ロッテ(金銭)→楽天
中田賢一(投手/37歳)ソフトバンク(無償)→阪神

■入団テスト
西巻賢二(内野手/20歳)楽天→ロッテ

■自由契約
松坂大輔(投手/39歳)中日→西武
ハーマン(投手/35歳)楽天→ロッテ
スアレス(投手/28歳)ソフトバンク→阪神
長谷川宙輝(投手/21歳)ソフトバンク→ヤクルト
嶋基宏(捕手/34歳)楽天→ヤクルト
バレンティン(外野手/35歳)ヤクルト→ソフトバンク
ビヤヌエバ(内野手/28歳)巨人→日本ハム

■戦力外通告 ※=育成契約
田中豊樹※(投手/26歳)日本ハム→巨人
今野龍太(投手/24歳)楽天→ヤクルト
髙城俊人(捕手/26歳)オリックス→DeNA
森越祐人(内野手/31歳)阪神→西武
八百板卓丸※(外野手/22歳)楽天→巨人

文●藤原彬
ふじわら・あきら/1984年生まれ。『スラッガー』編集部に2014年から3年在籍し、現在はユーティリティとして編集・執筆・校正に携わる。
 

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