「いやいや。多分今はどこのチームでも、仕上がりが早くなってきているし、自主トレの段階から投げてきているピッチャーが多いので。いつも言っていますが『時代』っていうね。昔は開幕に合わせて、僕らもキャンプから調整していくという感じでしたけれどもね。今の子たちももちろん開幕に合わせてやっているんだけれども、本当にオフシーズンにしっかりトレーニングをしてやってきてくれているなっていうのが(今日のブルペンを見ても)わかりますね」
去年までファームで見ていたから気になったのだろう。この日は野手練習を見ている機会が多かった印象の西口監督だが、去年支配下登録を勝ち取り一軍デビューも果たした菅井に声をかける場面もあった。
「この時期では考えられないくらい良い球を投げていたので、それを伝えました。入団からずっと見てきたピッチャーですからね。(他の投手も含めて)若手の底上げっていうところがチームにとってはプラスになるので、日々成長をしてくれればいいかなと思っています」
さらに、「日本式でやってもらう」と事前に話していた新外国人選手たちの動きもしっかりチェックしていた。
「早めに(ホテルに)帰りましたけど、初日にしては十分。しっかりアップにも入って動いていましたし、キャッチボールでも(投手2人は)変化球を交えながらキャッチボールをしていたのでね。やっぱりチームとしては中継ぎがウィークポイントだったところなので『期待している』と伝えていますし、本人たちもやる気になってくれているので、ブルペンに入ったときに早く見てみたいですね」
西口監督の言葉通り、新外国人投手のトレイ・ウィンゲンター(30)とエマニュエル・ラミレス(30)は、キャッチボールでスライダーやスプリットを交えながら投げていただけでなく、終了間際にウィンゲンターはブルペン捕手に頼んで、出力を上げた投球を10球程度投げるなど、仕上がりの早さを感じさせる姿を見せていた。
一方、打撃陣に目をやると、昼食後の個別練習では室内練習場の至る所で若い選手たちがバットを振り、力強いスイングで打球を飛ばしていた。
練習時間の最後まで、バッティングピッチャーを務めながら、アドバイスを送っていた仁志敏久野手チーフ兼打撃コーチは、そんな初日の彼らをどう見たのか。
「みんな意欲的にやっていましたね。秋(キャンプ)から見ている選手たちもいますが、その選手たちが、継続してやってきてくれて、今年がチャンスだと思って、想像以上に頑張っているのを感じます。秋に見たときより、良くなっていると感じる選手もいますし、『あれ?』って思う選手はいなかったので、本当に楽しみですね」
「1日に元に戻しただけ」と西口監督が語った西武キャンプの初日。そこには、過去2年とは違った風が確実に吹いていると感じた。その風を背に受けて、若い選手たちが新たな歴史を作っていけるのか。新たに加わった選手を含め、まずはこの1か月で何を見せてくれるのかを楽しみにしたい。
取材・文●岩国誠
岩国誠(いわくにまこと):1973年3月26日生まれ。32歳でプロ野球を取り扱うスポーツ情報番組のADとしてテレビ業界入り。Webコンテンツ制作会社を経て、フリーランスに転身。それを機に、フリーライターとしての活動を始め、現在も映像ディレクターとwebライターの二刀流でNPBや独立リーグの取材を行っている。
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去年までファームで見ていたから気になったのだろう。この日は野手練習を見ている機会が多かった印象の西口監督だが、去年支配下登録を勝ち取り一軍デビューも果たした菅井に声をかける場面もあった。
「この時期では考えられないくらい良い球を投げていたので、それを伝えました。入団からずっと見てきたピッチャーですからね。(他の投手も含めて)若手の底上げっていうところがチームにとってはプラスになるので、日々成長をしてくれればいいかなと思っています」
さらに、「日本式でやってもらう」と事前に話していた新外国人選手たちの動きもしっかりチェックしていた。
「早めに(ホテルに)帰りましたけど、初日にしては十分。しっかりアップにも入って動いていましたし、キャッチボールでも(投手2人は)変化球を交えながらキャッチボールをしていたのでね。やっぱりチームとしては中継ぎがウィークポイントだったところなので『期待している』と伝えていますし、本人たちもやる気になってくれているので、ブルペンに入ったときに早く見てみたいですね」
西口監督の言葉通り、新外国人投手のトレイ・ウィンゲンター(30)とエマニュエル・ラミレス(30)は、キャッチボールでスライダーやスプリットを交えながら投げていただけでなく、終了間際にウィンゲンターはブルペン捕手に頼んで、出力を上げた投球を10球程度投げるなど、仕上がりの早さを感じさせる姿を見せていた。
一方、打撃陣に目をやると、昼食後の個別練習では室内練習場の至る所で若い選手たちがバットを振り、力強いスイングで打球を飛ばしていた。
練習時間の最後まで、バッティングピッチャーを務めながら、アドバイスを送っていた仁志敏久野手チーフ兼打撃コーチは、そんな初日の彼らをどう見たのか。
「みんな意欲的にやっていましたね。秋(キャンプ)から見ている選手たちもいますが、その選手たちが、継続してやってきてくれて、今年がチャンスだと思って、想像以上に頑張っているのを感じます。秋に見たときより、良くなっていると感じる選手もいますし、『あれ?』って思う選手はいなかったので、本当に楽しみですね」
「1日に元に戻しただけ」と西口監督が語った西武キャンプの初日。そこには、過去2年とは違った風が確実に吹いていると感じた。その風を背に受けて、若い選手たちが新たな歴史を作っていけるのか。新たに加わった選手を含め、まずはこの1か月で何を見せてくれるのかを楽しみにしたい。
取材・文●岩国誠
岩国誠(いわくにまこと):1973年3月26日生まれ。32歳でプロ野球を取り扱うスポーツ情報番組のADとしてテレビ業界入り。Webコンテンツ制作会社を経て、フリーランスに転身。それを機に、フリーライターとしての活動を始め、現在も映像ディレクターとwebライターの二刀流でNPBや独立リーグの取材を行っている。
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