気持ちを切り替えて積極的にいくと決めたことと、相手を冷静に観察し、対戦するイメージを自身の中で作るなど、打席に向かう前にしっかり準備したことで、悔しさを晴らす好結果につなげた。
西口監督は「(4番は)たまたま。外国人選手がいたら、4番でなんて使っていませんよ」と報道陣の笑いを誘ったあと、この日の佐藤についてこう評価した。
「やっぱり今年の初対外試合で、本人自身も気合が入っていたところで、ああやってまず1本出てね。(1打席目の四球も)ちょっと粘ってというかね。ああいうしつこさは大事になってくる。内容はよかったと思います。これでね、サードのレギュラー争い、入ってきたんじゃないかな」
佐藤龍、外崎の他にも、これまでの実戦で結果を残しているプロ5年目23歳の山村崇嘉、さらには複数ポジションをこなしながら、先日の試合では三塁を守った新加入のプロ10年目、28歳の平沢大河など、実戦に入り三塁争いが激しさを増してきた。
西口監督も「そりゃ楽しいでしょ、誰が獲るかわからないんだから」と、この争いの行方を楽しんでいるが、当初は富士大学の先輩である外崎とのポジション争いに控えめな発言をしていた佐藤龍は今、どういう考えでいるのか。
「レギュラー白紙という中で(キャンプが)始まって、実績のあるトノさんがサードにきて、若手の活きがいいヤマ(山村)がいて、もちろんその中で一番にならないといけないと思ってやってきましたし、今まで以上に刺激を受けていると思います」
去年は93試合に出場し、72安打、7本塁打、34打点はいずれもキャリアハイ。しかし、6月に左鈎骨骨折し、約2か月の間チームから離脱し、苦しい時期を支えることができなかった。そんな悔しい思いもあって、今年は自身初の規定打席到達を目標に設定し、キャンプでは1年間試合に出続けるための練習を積んできた。
「フォームをしっかり固めるために、できるだけバットを振る数を多くしてきましたが、その中で体がしんどくなってきます。それで体が動かなくなってきたところで、どういう風にしたらバッティングの調子が良くなるか、トレーニングやストレッチで体のリカバリーをしながら、状態の戻し方の引き出しを増やせるように、キャンプでは(バットを)振る数を増やして、疲れた状態でもいいバッティングができる方法を模索しながらやっていました」
昨シーズン当初は打撃の調子が上がらなかったものの、骨折から復帰した8月以降の出場42試合では、打率.294、本塁打5、打点20、出塁率.367とシーズン全体の数字を大きく上回っている。状態を維持しながら試合に出続けることで必然的に数字はついてくると考えているのだ。
「レギュラーを獲るだけじゃなくて、チームの中でも打撃成績に関しては上位にいないといけないと思いますし、サードの定位置がというよりも、自分のやるべきことをしっかりやるだけかなと思っているので、誰がどうという外的要素は気にせずに、自分のやるべきことをずっとやっていきたいと思っています」
泰然自若で挑む今シーズン、静かだが熱く燃えている佐藤龍世から目が離せない。
取材・文●岩国誠
岩国誠(いわくにまこと):1973年3月26日生まれ。32歳でプロ野球を取り扱うスポーツ情報番組のADとしてテレビ業界入り。Webコンテンツ制作会社を経て、フリーランスに転身。それを機に、フリーライターとしての活動を始め、現在も映像ディレクターとwebライターの二刀流でNPBや独立リーグの取材を行っている。
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西口監督は「(4番は)たまたま。外国人選手がいたら、4番でなんて使っていませんよ」と報道陣の笑いを誘ったあと、この日の佐藤についてこう評価した。
「やっぱり今年の初対外試合で、本人自身も気合が入っていたところで、ああやってまず1本出てね。(1打席目の四球も)ちょっと粘ってというかね。ああいうしつこさは大事になってくる。内容はよかったと思います。これでね、サードのレギュラー争い、入ってきたんじゃないかな」
佐藤龍、外崎の他にも、これまでの実戦で結果を残しているプロ5年目23歳の山村崇嘉、さらには複数ポジションをこなしながら、先日の試合では三塁を守った新加入のプロ10年目、28歳の平沢大河など、実戦に入り三塁争いが激しさを増してきた。
西口監督も「そりゃ楽しいでしょ、誰が獲るかわからないんだから」と、この争いの行方を楽しんでいるが、当初は富士大学の先輩である外崎とのポジション争いに控えめな発言をしていた佐藤龍は今、どういう考えでいるのか。
「レギュラー白紙という中で(キャンプが)始まって、実績のあるトノさんがサードにきて、若手の活きがいいヤマ(山村)がいて、もちろんその中で一番にならないといけないと思ってやってきましたし、今まで以上に刺激を受けていると思います」
去年は93試合に出場し、72安打、7本塁打、34打点はいずれもキャリアハイ。しかし、6月に左鈎骨骨折し、約2か月の間チームから離脱し、苦しい時期を支えることができなかった。そんな悔しい思いもあって、今年は自身初の規定打席到達を目標に設定し、キャンプでは1年間試合に出続けるための練習を積んできた。
「フォームをしっかり固めるために、できるだけバットを振る数を多くしてきましたが、その中で体がしんどくなってきます。それで体が動かなくなってきたところで、どういう風にしたらバッティングの調子が良くなるか、トレーニングやストレッチで体のリカバリーをしながら、状態の戻し方の引き出しを増やせるように、キャンプでは(バットを)振る数を増やして、疲れた状態でもいいバッティングができる方法を模索しながらやっていました」
昨シーズン当初は打撃の調子が上がらなかったものの、骨折から復帰した8月以降の出場42試合では、打率.294、本塁打5、打点20、出塁率.367とシーズン全体の数字を大きく上回っている。状態を維持しながら試合に出続けることで必然的に数字はついてくると考えているのだ。
「レギュラーを獲るだけじゃなくて、チームの中でも打撃成績に関しては上位にいないといけないと思いますし、サードの定位置がというよりも、自分のやるべきことをしっかりやるだけかなと思っているので、誰がどうという外的要素は気にせずに、自分のやるべきことをずっとやっていきたいと思っています」
泰然自若で挑む今シーズン、静かだが熱く燃えている佐藤龍世から目が離せない。
取材・文●岩国誠
岩国誠(いわくにまこと):1973年3月26日生まれ。32歳でプロ野球を取り扱うスポーツ情報番組のADとしてテレビ業界入り。Webコンテンツ制作会社を経て、フリーランスに転身。それを機に、フリーライターとしての活動を始め、現在も映像ディレクターとwebライターの二刀流でNPBや独立リーグの取材を行っている。
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