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MLB

カブスの背番号「27」とは違う、侍ジャパンの背番号「51」――契約最終年に初のWBCに臨む鈴木誠也の決意<SLUGGER>

ナガオ勝司

2026.02.26

 言うまでもないことだが、どんな大会でも1度の優勝より連覇の方が難しい。昨季のサイ・ヤング賞投手が2人揃って参加することで「史上最強」と呼ばれるアメリカ代表や、優勝経験もあるドミニカ共和国代表の戦力を見れば、彼らが侍ジャパンの連覇を阻止するべく、今まで以上に本気で挑んでくるのは明らかだ。

 06年の第1回大会で優勝し、09年に連覇を狙った時も、激戦に次ぐ激戦の果ての栄冠だった。

 第1ラウンドA組の1位決定戦では、韓国に0対1で敗れて2位通過。第2ラウンド2回戦でも1対4で連敗したものの、決勝戦ではスランプに喘いでいたイチローが、勝ち越し2点タイムリーを放っての大会史上唯一の連覇である。

 決して忘れてはならないのは、それが松坂大輔や岩隈久志、城島、岩村明憲、青木宣親ら「侍ジャパン」全体が一丸となって戦い抜いた末の偉業だったいう事実だ。「侍」の語源は、「主君(国)に仕える」という意味の、「さぶらう(候ふ・侍ふ)」。無理にこじつけるつもりはないが、チームスポーツではしばしば個を捨てることが勝敗を分ける。

 それはきっと、今回も変わらない。
 
 大谷にばかり注目が集まる昨今であっても、吉田や岡本和真(ブルージェイズ)、村上や近藤健介(ソフトバンク)らが打線を支え、山本由伸(ドジャース)や菊池雄星(エンジェルス)ら実力者が揃う投手陣が己を捨てて戦うのが「侍ジャパン」なのだ。WBCが圧倒的な個の集まり=メジャーリーガーがお互いに競い合う場所なのだとしたら、その精神が武器になる。

 だから、イチローの背番号「51」を引き継いだ鈴木誠也も一人じゃない。

 2月22日、ジャイアンツ戦とのオープン戦を終え、日本へ旅立つ前に彼はこう言っている。

「なかなかこういう機会はないので、しっかり噛み締めながら、一日一日、しっかりやっていきたい。皆と一つになって、やるべきことをやっていければいい」

 鈴木は27日にチームに合流し、3月2日の強化試合(大阪ドームでのオリックス戦)から試合に出場できる。

 カブスの背番号「27」とは違う、侍ジャパンの背番号「51」。今はただ、その健闘を祈るのみである――。

文●ナガオ勝司

【著者プロフィール】
シカゴ郊外在住のフリーランスライター。'97年に渡米し、アイオワ州のマイナーリーグ球団で取材活動を始め、ロードアイランド州に転居した'01年からはメジャーリーグが主な取材現場になるも、リトルリーグや女子サッカー、F1GPやフェンシングなど多岐に渡る。'08年より全米野球記者協会会員となり、現在は米野球殿堂の投票資格を有する。日米で職歴多数。私見ツイッター@KATNGO

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