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プロ野球

【ロッテ野手陣の最新序列は?】外野は荻野の状態次第。内野各ポジションには不動のレギュラーたちが君臨

岩国誠

2020.03.19

【左翼手】
◎荻野貴司
○角中勝也
△清田育宏
△岡大海
△菅野剛士
★和田康士朗(育成)

 外野手の序列は不動のリードオフマン・荻野の状態ですべてが決まる。昨年は1番・中堅として自身初の規定打席に到達し、リーグ3位の打率.315をマークしたが、キャンプ中に左ヒザの違和感を訴え、二軍での別メニュー調整となっていた。

 荻野は7日の教育リーグ・巨人戦で「1番・右翼」で実戦復帰。3度打席に立ったほか、守備機会も無難にこなすなど回復に順調している。一軍で本来の実力を発揮できる状態であるなら、当然スタメンからは外せない。打撃での貢献を期待して角中を2番手、勝負強い打撃が魅力の清田を3番手とした。オープン戦で打率4割超の岡、キャンプ中の練習試合で長打を連発した菅野も面白い存在だ。

 中でもオープン戦で異彩を放っていたのが育成選手の和田。1日の楽天戦では三塁代走に起用され、前進守備が敷かれる中でのギャンブルスタートで同点のホームを陥れるなど、その脚力は大いに魅力だ。現時点では育成ということもあり序列は下位としたが、チームの戦い方にもマッチする和田が、周東佑京(ソフトバンク)のように自慢の快足で一気に支配下まで駆け上ることができれば、序列も変わってくるだろう。

【中堅手】
◎福田秀平【NEW】
○荻野貴司
△岡大海
★藤原恭大

 荻野の出遅れもあり、ここ数試合「1番・中堅」で起用されているのが新加入の福田秀。オープン戦2位の打率.375(24打数9安打)を記録し、2本塁打はいずれも先頭打者弾と強烈にアピールしている。井口監督は獲得当初、2番での起用を示唆していたが、ここへ来て1番起用も「あり得る」としているだけに、荻野の状態によっては、福田がリードオフマンとして2020年のロッテを牽引していくことになりそうだ。
 

 ルーキーイヤーの昨年、開幕スタメンを果たした藤原恭大は今季、打撃フォームを変更。その効果もあってか2月8日の練習試合(楽天モンキーズ戦)での豪快な一発を放ち、今季の飛躍を大いに期待させるスタートとなったが、オープン戦終盤での一軍出場はなく、将来のリードオフマンとして、今季もファームでじっくり育てていくことが予想される。

【右翼手】
◎マーティン
○福田秀平【NEW】
△清田育宏
△岡大海
△菅野剛士
×平沢大河

 昨年7月末よりチームに加入し、その強肩と長打力で強烈なインパクトを残したマーティン。キャンプでの合流は遅れたものの、今季は開幕からともに戦う。昨年の経験を踏まえ、自らの役割を考えながらオフのトレーニングに励んできた助っ人はあえて体重を増やして来日。よりパワーを重視し、長打力に磨きをかけてきた。昨年は打率.232と確実性に欠ける部分は気がかりだが、その破壊力は魅力的。守備での強肩も含め、必然的に右翼手1番手になるだろう。

【指名打者】
〇角中勝也
★安田尚憲

 指名打者も荻野の状態次第。順当なら外野は荻野、福田秀、マーティンが予想され、その場合は元首位打者の角中がDHに回る。あとは各選手の状態と守備面の負担を考慮しながら、休養させる意味合いでの日替わり起用が濃厚だ。

 ただ、育成を考えるなら、若い安田を起用するのも悪くない。三塁守備にまだ課題の残る安田だが、一軍の投手たちとの対戦経験を1年間積むことで打撃のレベルが上がれば、同級生の村上宗隆(ヤクルト)のようなブレイクを果たす可能性もある。

取材・文●岩国誠(フリーライター)

【著者プロフィール】
いわくに・まこと/1973年生まれ。プロ野球のニュース番組制作に携わるTV映像ディレクター。一時は球団公式SNS用動画制作やパ・リーグTVでの制作・配信を担当。その縁からフリーライターとして、webメディアでのプロ野球記事の執筆を始める。また、舞台俳優としての経験を生かして、野球イベントなどの運営や進行役など、幅広い活動を行っている。

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