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高校野球

【氏原英明が選ぶセンバツ名勝負5選:後編】今村vs雄星。対照的な2人の好投手が決勝で熱投を演じた第81回大会

氏原英明

2020.04.04

 そして、島袋も次第に本領を見せた。日大三打線を7回から10回まで無安打に封じ込めた投球は圧巻という他なかった。

 日大三は、10回にピンチを迎えた山崎に限界を感じて交代させたが、結果的にはそれが試合の分かれ目になった。

 とはいえ、この日の島袋の投球数は198球だった。山崎は166球で降板した。どちらとも投げすぎと言えるほどの投球数だった。

 島袋、山崎はともに大学経由でプロ入りを果たした。島袋は大学時代から不調に苦しみ、プロでは怪我に泣いた。昨季限りで現役を引退し、プロ通算2試合登板で終わる。
 
 一方、山崎もプロ入り時の期待に応えているとはいいがたいが、それでも通算92試合の登板を積み上げ、10勝を挙げている。今季もロングリリーバーとしてチームに貢献するだろう。
 
 高校野球の名勝負とは何か。この試合を思い返すと、その意味するところを考え直さなければいけないと感じるのである。

取材・文●氏原英明(ベースボールジャーナリスト)

【著者プロフィール】
うじはら・ひであき/1977年生まれ。日本のプロ・アマを取材するベースボールジャーナリスト。『スラッガー』をはじめ、数々のウェブ媒体などでも活躍を続ける。近著に『甲子園という病』(新潮社)、『メジャーをかなえた雄星ノート』(文藝春秋社)では監修を務めた。
 

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