「誰か一人忘れている！」と思う人もいるだろう。小笠原慎之介は３年後もまだ26歳。肩肘の相次ぐ怪我から復帰した昨季後半戦は、ストレートの勢いが増し復活を感じさせた。本来の期待値からすれば、３年後にはエースかそれに準ずる存在になっていても不思議ではない。

　藤嶋には山崎康晃（DeNA）のような、絶対的クローザーとしての活躍を期待している。血行障害の影響か出力不足が不安だが、伸びのあるストレートとスプリットのコンビネーションで三振の山を築けるのは魅力的。気迫を前面に出すスタイルも含め適性ありだろう。右打者に強い変則派左腕・福は、その強心臓を武器にピンチの場面で輝くセットアッパー候補。藤嶋、福とは対照的に豪速球が武器の鈴木博は、相手打線を力で制圧できる支配的なリリーバーへの成長を期待している。
  　以上、３年後の布陣について考えてみた。ここでは紹介しきれなかったが、他にも将来有望な選手が数多くいることを改めて強調しておきたい。今季の先行きは未だ不透明だが、事態の早期収束と一日でも早い開幕を心から願っている。

文●ロバートさん (@robertsan_CD)

【著者プロフィール】
1988年生まれ。Twitterにて中日ドラゴンズの戦力分析・考察を行う中日ファン。中日新聞プラスにて「データで考える中日ドラゴンズ」を連載中。

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