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プロ野球

【今週のセ・リーグ展望】DeNA投手陣は絶好調の岡本を止められるか? ヤクルト対広島はノーガードの打ち合いの予感も

氏原英明

2020.06.30

●ヤクルト-DeNA(神宮)
3日(金) 石川雅規-今永昇太
4日(土) 小川泰弘-京山将弥
5日(日) 山田大樹-平良拳太郎

 3日先発予定の今永は昨年の対ヤクルト戦で3戦3勝、防御率0.84。一方、石川は5試合で1勝2敗、防御率は5.93と打ち込まれた。ただ、DeNAはヤクルトに強い神里和毅、ロペスがラインナップにいない可能性がある。ラミレス監督がこの点をどう判断するか注目だ。ヤクルト側では、今永に対8打数0安打の村上宗隆の奮起に期待したい。5日は若手左腕の高橋奎二が先発マウンドに立つ可能性もある。
 
●広島-阪神(マツダスタジアム)
3日(金) 大瀬良大地-西勇輝
4日(土) 床田寛樹-岩貞祐太
5日(日) 森下暢仁-中田賢一

 何と言っても注目は初戦の対決。開幕2連勝と好調の大瀬良は、過去3年で8勝2敗、防御率2.24と阪神に強い。一方、西勇も昨季だけで対広島戦4勝を挙げた。西の場合、牽制などの周辺動作に優れていることで広島の機動力を封じられるのも大きい。阪神はマツダスタジアムで3カード連続負け越し中。先発投手のマッチアップを見ると、初戦で落とすとかなり厳しい。その意味でも、初戦の西勇が大きなカギを握ることになるだろう。

取材・文●氏原英明(ベースボールジャーナリスト)

【著者プロフィール】
うじはら・ひであき/1977年生まれ。日本のプロ・アマを取材するベースボールジャーナリスト。『スラッガー』をはじめ、数々のウェブ媒体などでも活躍を続ける。近著に『甲子園という病』(新潮社)、『メジャーをかなえた雄星ノート』(文藝春秋社)では監修を務めた。

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