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プロ野球

【今週のパ・リーグ展望】3連敗中のソフトバンクは一軍復帰のデスパイネに期待。勢いに乗るロッテにも注目

氏原英明

2020.09.08

●ロッテ-オリックス(ZOZOマリン)
【予想先発】
11日(金)有吉優樹-山岡泰輔
12日(土)美馬学-アルバース
13日(日)二木康太-張奕

 首位を狙うロッテは12勝2敗お得意様相手に1試合も落としたくないはず。前回のZOZOマリンでの対戦では史上初の同一カード6連戦6連勝を達成している。

 だが、初戦先発は石川歩の抹消により不透明になった。中継ぎの有吉か、ファームで2試合に先発のチェンか。いずれにしてもブルペン総動員覚悟のゲームになりそうだ。一方、オリックスは山岡がリベンジの機会を迎える。開幕2戦目に脇腹を痛めたのがこの球場だった。いろんな思いを払拭する登板にしたいはずだ。打線では安達了一(打率.406)、ジョーンズ(打率.306、3本塁打)がロッテとの相性が良く、この2人がキーマンになるかもしれない。
 
●楽天-日本ハム(楽天生命)
【予想先発】
11日(金)瀧中暸太-河野竜生
12日(土)塩見貴洋-有原航平
13日(日)石橋良太-バーヘイゲン

 ただ、楽天は先発投手陣の台所事情がかなり苦しい。エースの則本昂大が前回登板の試合中にベンチ裏で負傷して登録抹消。ファームで防御率1点台と好投するドラフト6位ルーキーの瀧中や石橋、藤平尚真にチャンスが回ってくるか。岸孝之の復活も気になるところだ。

 日本ハムは2、3戦目の先発が有原とバーヘイゲンが安定しているため、初戦は思い切った起用も考えられる。河野や金子弌大か、それともファームから若い投手を抜擢するか。吉田輝星も見てみたい。

取材・文●氏原英明(ベースボールジャーナリスト)

【著者プロフィール】
うじはら・ひであき/1977年生まれ。日本のプロ・アマを取材するベースボールジャーナリスト。『スラッガー』をはじめ、数々のウェブ媒体などでも活躍を続ける。近著に『甲子園という病』(新潮社)、『メジャーをかなえた雄星ノート』(文藝春秋社)では監修を務めた。

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