一連の変化の背景にあるものは、やはり以前とは比べ物にならないほどの情報化の進歩だろう。いまや野球の練習方法やトレーニングを調べれば、ありとあらゆる情報を映像で見られる時代である。
そんな環境に慣れたデジタルネイティブの世代が選手としてプレーしているのである。結果を残してきたからといって、その指導者の指示を盲目的に信じる選手はもはや少数派と言えるだろう。
情報化の時代に目に見える結果を出すには常に新しいトレンドを収集し、チームに合った専門家や環境を整える必要がある。また、高校の指導者やチームへの評価は、中学生年代の選手や指導者、保護者にも当然広がっており、以前よりもシビアに評価される立場になっていると言えるだろう。
相次ぐ実績のある指導者の退任、そして今回東海大菅生で起こった体罰による解任はある意味で高校野球の指導現場における変化を暗に表しているとも言える。そんななかで、ここから結果を残す監督、チームはどこなのか。今後の覇権争いは実に興味深い。
取材・文●西尾典文
【著者プロフィール】
にしお・のりふみ。1979年、愛知県生まれ。筑波大学大学院で野球の動作解析について研究。アマチュア野球を中心に年間400試合以上を取材。2017年からはスカイAのドラフト中継で解説も務め、noteでの「プロアマ野球研究所(PABBlab)」でも多くの選手やデータを発信している。
【関連記事】「昔はゲンコツ1発で――」大阪桐蔭・西谷浩一監督も漏らす指導の変化。暴力が絶えない高校球界はどう変わるべきなのか
【関連記事】巨人・浅野翔吾が脱帽した“韓国の剛腕”が春季キャンプで炎上騒動に。地元紙がSNSでの不適切投稿を糾弾「失望は計り知れない」
【関連記事】ヌートバー選出への“懐疑論”に覚える違和感。筒香嘉智とも比較された「攻守の貢献度」はMLBでも指折りなのに
そんな環境に慣れたデジタルネイティブの世代が選手としてプレーしているのである。結果を残してきたからといって、その指導者の指示を盲目的に信じる選手はもはや少数派と言えるだろう。
情報化の時代に目に見える結果を出すには常に新しいトレンドを収集し、チームに合った専門家や環境を整える必要がある。また、高校の指導者やチームへの評価は、中学生年代の選手や指導者、保護者にも当然広がっており、以前よりもシビアに評価される立場になっていると言えるだろう。
相次ぐ実績のある指導者の退任、そして今回東海大菅生で起こった体罰による解任はある意味で高校野球の指導現場における変化を暗に表しているとも言える。そんななかで、ここから結果を残す監督、チームはどこなのか。今後の覇権争いは実に興味深い。
取材・文●西尾典文
【著者プロフィール】
にしお・のりふみ。1979年、愛知県生まれ。筑波大学大学院で野球の動作解析について研究。アマチュア野球を中心に年間400試合以上を取材。2017年からはスカイAのドラフト中継で解説も務め、noteでの「プロアマ野球研究所(PABBlab)」でも多くの選手やデータを発信している。
【関連記事】「昔はゲンコツ1発で――」大阪桐蔭・西谷浩一監督も漏らす指導の変化。暴力が絶えない高校球界はどう変わるべきなのか
【関連記事】巨人・浅野翔吾が脱帽した“韓国の剛腕”が春季キャンプで炎上騒動に。地元紙がSNSでの不適切投稿を糾弾「失望は計り知れない」
【関連記事】ヌートバー選出への“懐疑論”に覚える違和感。筒香嘉智とも比較された「攻守の貢献度」はMLBでも指折りなのに