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侍ジャパン

WBC優勝とワールドチャンピオン――2つの「頂」を目指す吉田正尚の決意<SLUGGER>

節丸裕一

2023.02.18

 メジャー移籍という、これまでとは違うオフを過ごした吉田だが、自主トレは順調にこなして体調は問題なし。心身ともに充実したオフを過ごしてきた。

「何度も話し合って僕のことをすごく考えながら代表に選んでくださった栗山監督にも、移籍1年目ながら出場を認めてくれたレッドソックス球団にも、とても感謝しています。僕の年齢的にも、今回が最初で最後かもしれないWBC。世界一になって恩返しできるように全力でプレーして自分のベストを尽くしたいです」

 16年、MLBから日本球界に復帰したばかりの和田毅(ソフトバンク)は当時ルーキーだった吉田と対戦し、「日本を代表する打者になる。筒香(嘉智)と遜色ない打者になれるだけのものを持っていると思う」と才能を見抜いた。そして21年には、今季からメッツに移籍する千賀滉大や楽天のエース・則本昂大らが「対戦していて一番いい打者は吉田」と明言する存在にまでなった。
「ずっと『頂』という言葉が好きなんです。一番上を目指していくという気持ちになるし、何でも目標を達成するまでが楽しいもの。大きな目標を作って、その『頂』に向けて登っていきたい。今年の目標は2つの世界一。WBC優勝とワールドチャンピオンです」

 昨年、オリックスで日本一にかがやいた吉田正尚は、プレミア12とオリンピックを合わせて、すでに3つの『頂』に立ってきた。

 あと2つの『頂』に立てば史上初。世界で唯一の存在になる。

文●節丸裕一

【著者プロフィール】
せつまるゆういち。フリーアナウンサー。早稲田大学を卒業後、サラリーマンを経てアナウンサーに転身。現在はJ SPORTSなどでプロ野球やMLB中継を担当。フジテレビONE『プロ野球ニュース』にも出演。Twitter: @setsumaruyuichi

【動画】愛称は“マッチョマン”で決まり?レッドソックスが作成した吉田のプロモ映像

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