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高校野球

【センバツ出場プロスペクトランキング】“広陵のボンズ”真鍋、大阪桐蔭・前田とプロ注目の逸材がずらり!<SLUGGER>

西尾典文

2023.03.16

▼5位:西稜太
(履正社・3年・外野手)
総合力では今年の高校生でもナンバーワンと言える万能タイプの外野手。身体はそこまで大きくないが、確実性と長打力を兼ね備えた打撃は一級品。近畿大会でも初戦の瀬田工戦では、もう少しでサイクルヒットの大活躍を見せた。抜群の脚力で、センターの守備範囲の広さも目立つ。センバツでもリードオフマンとして打線を牽引する活躍に期待だ。

▼4位:平野大地
(専大松戸・3年・投手)
最速151キロを誇る関東ナンバーワン投手。中学までは捕手と一塁手で、投手に専念したのは高校入学後だが、2年夏には早くも150キロをマークするなど急成長を遂げた。秋は肋骨を痛めた影響で本調子ではなかったが、それでも巧みな投球でチームの関東大会準優勝に貢献した。センバツでは万全の状態で臨んで、150キロを超えるスピードに期待したい。

▼3位:堀柊那
(報徳学園・3年・捕手)
抜群の強肩が魅力の高校ナンバーワン捕手。2.00秒を切れば強肩と言われるセカンド送球では最速1.7秒台をマークし、ボールの勢いは圧倒的なものがある。脚力を生かしたフットワークも素晴らしく、キャッチング、ブロッキングも高レベルだ。打撃も確実に力強さが増しており、積極的な走塁も光る。今大会の活躍次第では上位指名も見えてくるだろう。
▼2位:前田悠伍
(大阪桐蔭・3年・投手)
世代ナンバーワンの呼び声高いサウスポー。140キロ台中盤のストレート、ブレーキ抜群のチェンジアップなどボール自体も高レベルだが、それ以上に高校生離れした投球術が光る。1年秋から結果を残し続けており、大舞台での強さも魅力だ。昨年秋は疲労から本調子には程遠いピッチングだったが、センバツではしっかり調整して圧倒的な投球を見せてくれることを期待したい。

▼1位:真鍋慧
(広陵・3年・一塁手)
“広陵のボンズ”の異名をとり、佐々木麟太郎(花巻東)と並び称される今年の高校球界を代表するスラッガー。軽く振っているようでも飛距離と打球の速さは素晴らしいものがあり、昨年の明治神宮大会でも2本塁打を放った。守備は少し不安定だが、脚力と肩の強さも備えている。センバツでも厳しいマークが予想されるが、それを上回る打撃を見せてもらいたい。

文●西尾典文

【著者プロフィール】
にしお・のりふみ。1979年、愛知県生まれ。筑波大学大学院で野球の動作解析について研究。アマチュア野球を中心に年間400試合以上を取材。2017年からはスカイAのドラフト中継で解説も務め、noteでの「プロアマ野球研究所(PABBlab)」でも多くの選手やデータを発信している。
 

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