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西武育成ルーキーも感銘…「若手のために経験を還元したい」無名のマイナーリーガーはNPB入りを勝ち取れるか

THE DIGEST編集部

2025.01.31

ウインターリーグ期間中は、西武の育成ルーキー谷口(左)もテネロヴィッツに教えを求めたという。写真:岩国誠

ウインターリーグ期間中は、西武の育成ルーキー谷口(左)もテネロヴィッツに教えを求めたという。写真:岩国誠

 JWLがトライアウトの場であるロビーにとって、大切であろう自分の練習時間を、なぜ若い選手たちのために使っていたのか。

 
「選手としてプレーしていますが、自分がこれまで学んできたことや、マイナー9年間で感じたことなど、自分の持っているもの全てを若い選手たちに還元したいという思いがあります。アサヒ(谷口)は若い選手なので、自分のように経験がある選手にどんどん質問することはとてもいいことだと思うし、そうするべきだと思っています。日本でプレーする多くの外国人選手は自分がやるべきことをやったら帰ってしまうと思いますが、自分は自分のことをやった上で、可能な限り自分の経験を若い選手たちに還元したいと思っています」

 沖縄ではプレーだけでなく、その人柄も全てを見せたロビー。12月の段階では、具体的な話はなかったが、シーズンへ向けての熱い思いを言葉にして、帰国の途についた。

「自分は常にチームが勝利するために何が必要かということを考えてプレーしています。チームに呼ばれるということは、そのチームが勝つために自分が必要だということですから、メジャーとかマイナーとかは関係なく、どこであろうとその場所が自分にとっての夢の舞台であり、戦う場所だと思っています。だからこそ、一球一球に命をかけるくらいの気持ちでやり抜きたいし、どこに呼ばれても、自分の持っているものを全て出し切るつもりです」

 そんなロビーが、高知・春野で行なわれる西武二軍・三軍の春季キャンプに、2月6日から招待選手として参加することが決まった。期間は19日までの2週間、その間には練習試合も行なわれる予定だ。

 西武は29日に4名の新外国人選手が入団会見を行ったが、去年から在籍する選手も併せると支配下選手は5名、育成選手2名と外国人選手も多く抱えており、NPB入りへのハードルは決して低くはない。

 それでもロビーが困難な状況を打破し、NPB入りを勝ち取ることができれば、チームに活気を生み出し、それが様々な部分でプラスに働くのではないか。そんなジャパニーズドリームの扉を、無名のマイナーリーガーが開ける瞬間をぜひ見てみたい。

取材・文●岩国誠

岩国誠(いわくにまこと):1973年3月26日生まれ。32歳でプロ野球を取り扱うスポーツ情報番組のADとしてテレビ業界入り。Webコンテンツ制作会社を経て、フリーランスに転身。それを機に、フリーライターとしての活動を始め、現在も映像ディレクターとwebライターの二刀流でNPBや独立リーグの取材を行っている。

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