8月25日、フィリピンのマニラ、日本の沖縄、インドネシアのジャカルタで、「FIBAバスケットボールワールドカップ2023」が開幕した。
23日に『FIBA』へ公開されたワールドカップ出場国のパワーランキング第3弾で、堂々の1位に選ばれたのはアメリカ代表。同日に公開された今大会必見の30選手で、アンソニー・エドワーズ(ミネソタ・ティンバーウルブズ)はスロベニア代表のルカ・ドンチッチ(ダラス・マーベリックス)、カナダ代表のシェイ・ギルジャス・アレキサンダー(オクラホマシティ・サンダー)に次ぐ3位にランクされた。
エドワーズは25日に掲載されたワールドカップのMVP候補ランキングでは、ギルジャス・アレキサンダー、ドンチッチらを差し置いて1位に位置しており、26日の初戦(対ニュージーランド)から大きな注目を集めることが予想される。
アメリカ代表はスティーブ・カーHCの下、エキシビションゲーム5戦でいずれも同じ5選手をスターターとしてコートへ送り込んでいる。エドワーズ、ジェイレン・ブランソン(ニューヨーク・ニックス)、ミケル・ブリッジズ(ブルックリン・ネッツ)、ブランドン・イングラム(ニューオリンズ・ペリカンズ)、ジャレン・ジャクソンJr.(メンフィス・グリズリーズ)は、ワールドカップ本戦でも先発ラインナップに名を連ねることだろう。
もっとも、24日に米スポーツ専門メディア『The Athletic』へ公開された記事の中で、先発メンバーを決めるうえで最もコーチ陣を悩ませたのはエドワーズだったと記されている。事実、カーHCはスクリメージ(練習試合)の初戦ではエドワーズではなくキャム・ジョンソン(ネッツ)を先発起用していた。
エドワーズも、トレーニングキャンプ開始前にカーHCからベンチスタートの可能性を示唆されたことを明かしている。
「当然、喜んで引き受けることはできなかった。勝利するために必要なことであれば、僕はなんだってやるつもりでいる。けどそれ(ベンチスタート)には乗り気じゃなかったんだ」
カーHCは2008年の北京オリンピック、コビー・ブライアント(元ロサンゼルス・レイカーズ)とレブロン・ジェームズ(現レイカーズ)が共演した“リディームチーム”で、ドゥエイン・ウェイド(元マイアミ・ヒートほか)がベンチスタートしていたことを例に出してエドワーズへ話したというが、エドワーズは「僕としては、『そうですか。(けど)このチームにコビーはいませんよね。でもいいです』って感じで答えた」と振り返る。
そうしたなか、エドワーズはエキシビションゲーム5戦のうち4試合でチームトップの得点を稼ぎ出し、チームUSAのエーススコアラーとしての地位を確立した。
「僕はゲームが大好きで、コートに立てばどんな時でも楽しんでいる」と話す22歳のオールスターガードは、アメリカ代表を歴代単独トップとなる6度目のワールドカップ制覇へ導くことができるのか。本大会におけるエドワーズのパフォーマンスは必見だ。
文●秋山裕之(フリーライター)
23日に『FIBA』へ公開されたワールドカップ出場国のパワーランキング第3弾で、堂々の1位に選ばれたのはアメリカ代表。同日に公開された今大会必見の30選手で、アンソニー・エドワーズ(ミネソタ・ティンバーウルブズ)はスロベニア代表のルカ・ドンチッチ(ダラス・マーベリックス)、カナダ代表のシェイ・ギルジャス・アレキサンダー(オクラホマシティ・サンダー)に次ぐ3位にランクされた。
エドワーズは25日に掲載されたワールドカップのMVP候補ランキングでは、ギルジャス・アレキサンダー、ドンチッチらを差し置いて1位に位置しており、26日の初戦(対ニュージーランド)から大きな注目を集めることが予想される。
アメリカ代表はスティーブ・カーHCの下、エキシビションゲーム5戦でいずれも同じ5選手をスターターとしてコートへ送り込んでいる。エドワーズ、ジェイレン・ブランソン(ニューヨーク・ニックス)、ミケル・ブリッジズ(ブルックリン・ネッツ)、ブランドン・イングラム(ニューオリンズ・ペリカンズ)、ジャレン・ジャクソンJr.(メンフィス・グリズリーズ)は、ワールドカップ本戦でも先発ラインナップに名を連ねることだろう。
もっとも、24日に米スポーツ専門メディア『The Athletic』へ公開された記事の中で、先発メンバーを決めるうえで最もコーチ陣を悩ませたのはエドワーズだったと記されている。事実、カーHCはスクリメージ(練習試合)の初戦ではエドワーズではなくキャム・ジョンソン(ネッツ)を先発起用していた。
エドワーズも、トレーニングキャンプ開始前にカーHCからベンチスタートの可能性を示唆されたことを明かしている。
「当然、喜んで引き受けることはできなかった。勝利するために必要なことであれば、僕はなんだってやるつもりでいる。けどそれ(ベンチスタート)には乗り気じゃなかったんだ」
カーHCは2008年の北京オリンピック、コビー・ブライアント(元ロサンゼルス・レイカーズ)とレブロン・ジェームズ(現レイカーズ)が共演した“リディームチーム”で、ドゥエイン・ウェイド(元マイアミ・ヒートほか)がベンチスタートしていたことを例に出してエドワーズへ話したというが、エドワーズは「僕としては、『そうですか。(けど)このチームにコビーはいませんよね。でもいいです』って感じで答えた」と振り返る。
そうしたなか、エドワーズはエキシビションゲーム5戦のうち4試合でチームトップの得点を稼ぎ出し、チームUSAのエーススコアラーとしての地位を確立した。
「僕はゲームが大好きで、コートに立てばどんな時でも楽しんでいる」と話す22歳のオールスターガードは、アメリカ代表を歴代単独トップとなる6度目のワールドカップ制覇へ導くことができるのか。本大会におけるエドワーズのパフォーマンスは必見だ。
文●秋山裕之(フリーライター)
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