現地時間7月24日(日本時間25日)に公開された米メディア『FOX Sports Radio』の番組『The Odd Couple』へ、元NBA選手のオルデン・ポリニスが電話出演した。
ポリニスは、1987年のドラフト1巡目8位でシカゴ・ブルズから指名され、当日にスコッティ・ピッペンが絡んだトレードでシアトル・スーパーソニックス(現オクラホマシティ・サンダー)へ移籍しNBAキャリアをスタート。
208㎝・113㎏のセンターは、ソニックスを皮切りにロサンゼルス・クリッパーズ、デトロイト・ピストンズ、サクラメント・キングス、ユタ・ジャズの5チームで計15シーズンプレーした。
アウォードやスタッツリーダーとは無縁だったが、キングス時代の1996-97シーズンにはキャリアハイの平均12.5点、ピストンズとキングスでプレーした1993-94シーズンには平均11.6点、11.9リバウンドのダブルダブルを達成。レギュラーシーズン通算1058試合で平均7.8点、6.7リバウンド、フィールドゴール成功率50.5%を残した。
ジャズではカール・マローンとジョン・ストックトン、キングスではミッチ・リッチモンド、ソニックスではゲイリー・ペイトンといったスター選手と共闘したポリニスは、番組内で“NBA歴代トップ5”を聞かれてこう語っていた。
「マジック(ジョンソン)と(ラリー)バード。あの2人は切り離して考えられない。あとストックトンがトップ5に入る。私にはそれなりの評価基準があるんだ。ウィルト・チェンバレンとカリーム・アブドゥル・ジャバーもそうだ」
ポリニスは自身のデビュー当時、リーグの顔だったマジックと(元ロサンゼルス・レイカーズ)とバード(元ボストン・セルティックス)を真っ先に挙げ、続いてジャズで共闘したストックトン、さらに“伝説の巨人”チェンバレン、対戦経験のあるジャバーをセレクト。
一方で、ドラフト直後のトレードがなければチームメイトになっていたマイケル・ジョーダンや、レブロン・ジェームズ、コビー・ブライアントといった偉大なレジェンドたちの名前は出なかった。
もっとも、ポリニスが選んだ5選手はいずれも殿堂入りを果たしており、歴代上位に名を連ねる選手たちであることは間違いない。そのなかでポリニスは、キャリア19シーズンで22試合しか欠場しなかったストックトンの“ふたつの金字塔”を挙げていた。
「私はフィクションではない、現実的な要素を基準にしている。ストックトンは今後も破られないであろう、ふたつの記録を保持している。人々はこの偉業をもっと敬意を持って見るべきだ。今では誰もがハイライトや派手なプレーにばかり注目しているが、本当に大切なのは、キャリアを通じて積み上げた数なんだ」
ストックトンが保持する“ふたつの記録”とは、レギュラーシーズン通算1万5806アシストと3265スティール。現役のクリス・ポール(クリッパーズ)が、通算1万2499アシストと2717スティールでいずれも歴代2位につけているものの、40歳という年齢を考えると逆転はほぼ不可能だろう。
歴代TOP5にストックトンの名前が挙がることは稀だ。だが、実際に同じチームで戦ったポリニスにとって、その偉大さは今も色褪せることなく記憶に刻まれている。
文●秋山裕之(フリーライター)
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ポリニスは、1987年のドラフト1巡目8位でシカゴ・ブルズから指名され、当日にスコッティ・ピッペンが絡んだトレードでシアトル・スーパーソニックス(現オクラホマシティ・サンダー)へ移籍しNBAキャリアをスタート。
208㎝・113㎏のセンターは、ソニックスを皮切りにロサンゼルス・クリッパーズ、デトロイト・ピストンズ、サクラメント・キングス、ユタ・ジャズの5チームで計15シーズンプレーした。
アウォードやスタッツリーダーとは無縁だったが、キングス時代の1996-97シーズンにはキャリアハイの平均12.5点、ピストンズとキングスでプレーした1993-94シーズンには平均11.6点、11.9リバウンドのダブルダブルを達成。レギュラーシーズン通算1058試合で平均7.8点、6.7リバウンド、フィールドゴール成功率50.5%を残した。
ジャズではカール・マローンとジョン・ストックトン、キングスではミッチ・リッチモンド、ソニックスではゲイリー・ペイトンといったスター選手と共闘したポリニスは、番組内で“NBA歴代トップ5”を聞かれてこう語っていた。
「マジック(ジョンソン)と(ラリー)バード。あの2人は切り離して考えられない。あとストックトンがトップ5に入る。私にはそれなりの評価基準があるんだ。ウィルト・チェンバレンとカリーム・アブドゥル・ジャバーもそうだ」
ポリニスは自身のデビュー当時、リーグの顔だったマジックと(元ロサンゼルス・レイカーズ)とバード(元ボストン・セルティックス)を真っ先に挙げ、続いてジャズで共闘したストックトン、さらに“伝説の巨人”チェンバレン、対戦経験のあるジャバーをセレクト。
一方で、ドラフト直後のトレードがなければチームメイトになっていたマイケル・ジョーダンや、レブロン・ジェームズ、コビー・ブライアントといった偉大なレジェンドたちの名前は出なかった。
もっとも、ポリニスが選んだ5選手はいずれも殿堂入りを果たしており、歴代上位に名を連ねる選手たちであることは間違いない。そのなかでポリニスは、キャリア19シーズンで22試合しか欠場しなかったストックトンの“ふたつの金字塔”を挙げていた。
「私はフィクションではない、現実的な要素を基準にしている。ストックトンは今後も破られないであろう、ふたつの記録を保持している。人々はこの偉業をもっと敬意を持って見るべきだ。今では誰もがハイライトや派手なプレーにばかり注目しているが、本当に大切なのは、キャリアを通じて積み上げた数なんだ」
ストックトンが保持する“ふたつの記録”とは、レギュラーシーズン通算1万5806アシストと3265スティール。現役のクリス・ポール(クリッパーズ)が、通算1万2499アシストと2717スティールでいずれも歴代2位につけているものの、40歳という年齢を考えると逆転はほぼ不可能だろう。
歴代TOP5にストックトンの名前が挙がることは稀だ。だが、実際に同じチームで戦ったポリニスにとって、その偉大さは今も色褪せることなく記憶に刻まれている。
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