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NBA

「お前、頭がおかしいのか?3億ドルを…」NBA“最強”の男ヨキッチの異端エピソードを元同僚が明かす<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2025.08.06

ヨキッチがバスケ以上に愛情を注ぐものとは?(C)Getty Images

ヨキッチがバスケ以上に愛情を注ぐものとは?(C)Getty Images

 過去5年で3度のMVPを受賞し、近代NBAで“最強”の地位に君臨するのが、セルビア出身のニコラ・ヨキッチ(デンバー・ナゲッツ)だ。昨季は史上3人目、センターとしては初のシーズン平均トリプルダブルを達成するなど誰もが認める実力者の一方で、“謙虚すぎるスーパースター”としても知られる。

 そんなヨキッチの性格を象徴するエピソードが、元チームメイトによって明かされた。

 元NBA選手のマイク・ビビーらが運営するポッドキャスト番組『Straight Game Podcast』に出演したデマーカス・カズンズは、2021-22シーズンにナゲッツで共闘したヨキッチとのある会話を披露。その年のオフ、ヨキッチは5年総額2億6400万ドル(当時のレートで約356億円)のスーパーMAX契約の交渉を控えていながら、何とリーグを去ることを考えていたという。

「デンバーにいた頃、俺たちのロッカーは隣同士だった。当時、誰かが延長契約にサインしたばかりで、俺は『お前の契約はとんでもない額になるぞ!』と言った。しかし彼は『カズ、実はこの契約の前に僕は引退するかもしれない』と言ったんだ。

 俺は『お前、頭がおかしいのか?3億ドルをテーブルに置いたままいなくなる気か?契約にサインしてから、太るなりすればいいだろ。3億ドルを逃すなよ』と言ったよ」
 
 3年前の時点でヨキッチがNBAを去ることを考えていたというのは、いささか信じ難い話ではあるが、カズンズが続けた次のコメントを聞くと納得感もある。

「カズ、僕はただ故郷に帰って、馬たちと一緒にのんびり暮らしたいだけなんだ」

 ヨキッチの馬好きは有名で、今年のオフも地元のレースにて自身の所有する馬が勝利すると、NBAファイナルを制した時のように喜びを爆発させていた。

 カズンズは「3億ドルあればもっと馬を買えるだろ」と返したというが、豪快な性格のカズンズと、お金に無頓着なヨキッチの対照的な性格を表すエピソードと言える。

 カズンズは、ヨキッチの中でバスケットボールが「2番目か3番目に好きなことだ。もしかしたら3番目か4番目かもしれない」と語り、「彼が試合でクレイジーなスタッツを叩き出している時、おそらく彼はそこにいたいとは思っていない。それが何より恐ろしい部分だ」と、 その異才ぶりに舌を巻いていた。

構成●ダンクシュート編集部

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