ヤニス・アデトクンボは、2013年のNBA入り後はミルウォーキー・バックス一筋でプレーし、リーグ優勝にも導くなど、現役屈指のスーパースターとして君臨している。
しかし、そんな“グリーク・フリーク(ギリシャの怪物)”もキャリア初期は主に控え要員で、殿堂入り選手のKGことケビン・ガーネット(元ミネソタ・ティンバーウルブズほか)も認知するまでに時間を要したことを明かしている。
13年のドラフト全体15位指名でバックスに入団したヤニスは、4年目の2016-17シーズンから9年連続でオールスター出場、17-18シーズンから8年連続で平均20点、10リバウンド以上をマーク。19年、20年には史上12人目となる2年連続MVPに輝き、21年には苦節8年目で初のリーグタイトルも獲得した。
過去3シーズンは平均30点を超え、“最も支配的な選手”の1人に挙げられるヤニス。現役時代に計5回対戦した経験を持つKGはバックスの公式YouTubeチャンネルで公開された『Hear District Ep.75』で当時を振り返っている。
「ヤニスと何回か対戦したことがあるが、最初の数回は正直覚えていないんだ。特に印象に残ることはなかった。思い出せないくらい印象にない」
そんなヤニスの印象が変わったのが、KGの現役ラストイヤーとなる15-16シーズン開幕前のプレシーズンだったという。前年にウルブズに復帰したKGは、地元ミネソタでの一戦でベンチからチームトップの23得点、7リバウンドを記録したヤニスの記憶が残っていると振り返る。
「3回目の対戦か、俺がもう少し歳を取ってからだったと思う。あれはミネソタでのことだった。ミルウォーキーとのプレシーズンゲームだったけど、彼がブルース・リーにそっくりだってことがわかった。すごく引き締まって見えたよ。彼は違って見えた。立ち振る舞いが本物で、スペシャルな存在に見えた。それを見た時のプレシーズンゲームが、最初の交流だった」
そこでヤニスを“認知”したKGは、その後の印象やエピソードも明かしている。
「その翌年、俺は引退した。そしたらジェイソン・キッドから電話がかかってきて、一緒にワークアウトできるかどうか尋ねられた。ヤニスがそれをリクエストしたと言うんだ。
第一印象は非常に礼儀正しく、控えめな男だった。話をする時、俺の顔を見ず、下を向いて聞いていた。だから俺のことを見るようにさせた。頷いているだけだったけどね(笑)。一緒に練習してみて、彼が抑えきれない情熱を持っていることに気づいた」
キャリア4年目以降にスコアラーとしての凄みを増していったヤニスについて、指導にも携わったKGは「ヤニスはジェームズ・ハーデンのユーロステップをトランジションで使いこなせるようになった。ハーフコートでは、よりオプションを増やすようにした」と成長に言及した。
一方で、21年の優勝から4年が経ち、バックスは覇権争いから徐々に後退している。ヤニスの去就について憶測も飛び交う中、KGは「強豪チームには3~4人のスーパースターがいる傾向がある。ヤニスを支えるためには、まだいくつかのピースが必要だ」とサポート体制の重要性を指摘していた。
構成●ダンクシュート編集部
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「ヤニスと何回か対戦したことがあるが、最初の数回は正直覚えていないんだ。特に印象に残ることはなかった。思い出せないくらい印象にない」
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そこでヤニスを“認知”したKGは、その後の印象やエピソードも明かしている。
「その翌年、俺は引退した。そしたらジェイソン・キッドから電話がかかってきて、一緒にワークアウトできるかどうか尋ねられた。ヤニスがそれをリクエストしたと言うんだ。
第一印象は非常に礼儀正しく、控えめな男だった。話をする時、俺の顔を見ず、下を向いて聞いていた。だから俺のことを見るようにさせた。頷いているだけだったけどね(笑)。一緒に練習してみて、彼が抑えきれない情熱を持っていることに気づいた」
キャリア4年目以降にスコアラーとしての凄みを増していったヤニスについて、指導にも携わったKGは「ヤニスはジェームズ・ハーデンのユーロステップをトランジションで使いこなせるようになった。ハーフコートでは、よりオプションを増やすようにした」と成長に言及した。
一方で、21年の優勝から4年が経ち、バックスは覇権争いから徐々に後退している。ヤニスの去就について憶測も飛び交う中、KGは「強豪チームには3~4人のスーパースターがいる傾向がある。ヤニスを支えるためには、まだいくつかのピースが必要だ」とサポート体制の重要性を指摘していた。
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