カードコレクターが集めるカードには、さまざまな種類やシリーズがある。そのなかでもスポーツ選手のカードは人気のジャンルで、本人の直筆サイン入りやレアなデザインのカードになると、数億円の値がつくものもある。
NBA界で、カードコレクターとして知られるのは、ヤニス・アテトクンボ(ミルウォーキー・バックス)だ。彼は以前、SNSに自身のコレクションのショート動画を投稿していたが、紹介されていたのは、すべてヤニス本人のカードだった。
自分で競り落としたのか、あるいはサインを入れた際に1枚自分用にもらったのか、どのように手に入れたかは明かされていないが、NBAのMVPに2度輝いたスーパースターであるヤニスのカードはコレクターの中でも人気のアイテム。トレーダーたちからすれば、ヤニスは結構なお宝を持っているということになる。
そんな彼が現在狙っているカードとは、ヴィクター・ウェンバンヤマ(サンアントニオ・スパーズ)のルーキーイヤーのカードだという。
「彼のルーキーイヤーのカードを手に入れたいんだ。彼はこの先、このリーグを代表する選手の1人になるだろうからね」
ヤニスは、7月下旬から8月上旬にシカゴ郊外で開催されたスポーツカードコレクターの展示会に来場。デニス・ロッドマンやパトリック・ユーイング、映画監督で“ニッキチ”としても知られるスパイク・リーも来場者リストに名を連ねていたこのイベントで、ヤニスはタナシス、コスタス、アレックスの兄弟とともにカードオークションの大手Goldinオークションの創始者ケン・ゴールディン氏とライブ対談。ファン目線でカードコレクションへの思いを熱く語った。
「彼(ウェンバンヤマ)はこの先、NBAで素晴らしいキャリアを築くだろう。だから、NBAで最初に身につけたジャージーやバッシュ、初得点を決めた時のボールにはすごく価値がある。ウェンビーやステフ(カリー)、レブロン(ジェームズ)、MJ(マイケル・ジョーダン)に関するグッズは、素晴らしい投資になるんだ」
ヤニスの言葉通り、レブロンのルーキーイヤーのカードは過去に180万ドルで落札されている。現在のレートなら、およそ2億6000万円だ。
ウェンバンヤマのルーキーカードも、今年2月のGoldinオークションで、彼のカードの最高値である約86万ドル、日本円にして約1億2000万円で競り落とされた。
これは右肩の血栓で、その後のシーズンを全休することが発表された後の出来事だったが、それで価値が落ちるどころか、前年に記録した最高額をさらに更新したことでも話題になった。
ちなみにヤニス自身のルーキーカードも、2020年に約180万ドルで落札されている。まだ初々しさが残る2013-14シーズンの画像に、自筆サインが施されたものだ。
ただ、この時のサインは現在使用しておらず、「長いキャリアを見据えて、サインをイニシャルだけに簡略化した」とヤニスが先述の対談で語っていたから、初期のサインが入った商品はレア度が増している。
コレクターとしてだけでなく、コレクションされる立場でもあるヤニスがコレクションに夢中になっているのは、「好きなものが買えてうらやましい」という声もある一方で、どんな商品でも競り落とせるとは限らず、他のコレクターと同じ行動をしている姿はファンの共感を呼んでいる。
普段からファンと同じような素朴な行動が多いことで知られるヤニスの素顔が、またひとつ垣間見られたイベントとなった。
文●小川由紀子
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自分で競り落としたのか、あるいはサインを入れた際に1枚自分用にもらったのか、どのように手に入れたかは明かされていないが、NBAのMVPに2度輝いたスーパースターであるヤニスのカードはコレクターの中でも人気のアイテム。トレーダーたちからすれば、ヤニスは結構なお宝を持っているということになる。
そんな彼が現在狙っているカードとは、ヴィクター・ウェンバンヤマ(サンアントニオ・スパーズ)のルーキーイヤーのカードだという。
「彼のルーキーイヤーのカードを手に入れたいんだ。彼はこの先、このリーグを代表する選手の1人になるだろうからね」
ヤニスは、7月下旬から8月上旬にシカゴ郊外で開催されたスポーツカードコレクターの展示会に来場。デニス・ロッドマンやパトリック・ユーイング、映画監督で“ニッキチ”としても知られるスパイク・リーも来場者リストに名を連ねていたこのイベントで、ヤニスはタナシス、コスタス、アレックスの兄弟とともにカードオークションの大手Goldinオークションの創始者ケン・ゴールディン氏とライブ対談。ファン目線でカードコレクションへの思いを熱く語った。
「彼(ウェンバンヤマ)はこの先、NBAで素晴らしいキャリアを築くだろう。だから、NBAで最初に身につけたジャージーやバッシュ、初得点を決めた時のボールにはすごく価値がある。ウェンビーやステフ(カリー)、レブロン(ジェームズ)、MJ(マイケル・ジョーダン)に関するグッズは、素晴らしい投資になるんだ」
ヤニスの言葉通り、レブロンのルーキーイヤーのカードは過去に180万ドルで落札されている。現在のレートなら、およそ2億6000万円だ。
ウェンバンヤマのルーキーカードも、今年2月のGoldinオークションで、彼のカードの最高値である約86万ドル、日本円にして約1億2000万円で競り落とされた。
これは右肩の血栓で、その後のシーズンを全休することが発表された後の出来事だったが、それで価値が落ちるどころか、前年に記録した最高額をさらに更新したことでも話題になった。
ちなみにヤニス自身のルーキーカードも、2020年に約180万ドルで落札されている。まだ初々しさが残る2013-14シーズンの画像に、自筆サインが施されたものだ。
ただ、この時のサインは現在使用しておらず、「長いキャリアを見据えて、サインをイニシャルだけに簡略化した」とヤニスが先述の対談で語っていたから、初期のサインが入った商品はレア度が増している。
コレクターとしてだけでなく、コレクションされる立場でもあるヤニスがコレクションに夢中になっているのは、「好きなものが買えてうらやましい」という声もある一方で、どんな商品でも競り落とせるとは限らず、他のコレクターと同じ行動をしている姿はファンの共感を呼んでいる。
普段からファンと同じような素朴な行動が多いことで知られるヤニスの素顔が、またひとつ垣間見られたイベントとなった。
文●小川由紀子
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