ダラス・マーベリックスは今年2月、ルカ・ドンチッチをロサンゼルス・レイカーズに放出し、代わりにアンソニー・デイビスを獲得。デイビス&カイリー・アービングの新コンビが誕生した。
昨季までボストン・セルティックスなどで8年間NBAに在籍したダニエル・タイスは、ポッドキャスト番組『Euro Insiders』で「守るのが最も難しい選手は誰か?」と問われ、この2人を挙げている。
「ビッグマンなら(ニコラ)ヨキッチ、(ジョエル)エンビード、アンソニー・デイビスだね。基本的にデイビスはビッグマンの身体をしたガードなんだ。ドリブルからのジャンプショットも打てるし、フェイスアップからも、ドリブルからでもシュートを放てる。相手としてはかなり厄介だよ」
続いてタイスはアービングについて「もしアイソレーションでカイリーと対峙したら、何が起こるか分からない」と述べた。
「左に行くか、右に行くか、ミッドレンジか、フィニッシュか。NBAには才能ある選手が多いけど、彼らと1オン1で戦うと、まるで孤島に置かれたような状況になるんだ」
タイスが挙げたエンビード(213㎝・127㎏)は2023年、ヨキッチ(211㎝・129㎏)は21、22、24年にMVPを受賞しているように、いずれもリーグ屈指のビッグマンとして知られる。そしてアービング(188㎝・88㎏)は、卓越したボールハンドリングを武器に“NBAで最もスキルの高い選手”と称される存在だ。
一方で、彼らと比べるとデイビスのオフェンス力はやや忘れられがちだ。確かに優れたシューターではなく、2020年にレイカーズで優勝して以降、3ポイント成功率はすべて3割以下にとどまっている。
それでもミスマッチを最大限に活かしたポストプレーに加え、208㎝の長身ながらボールハンドリングも巧み。エルボー付近からのジャンパーも高精度で、接触にも負けず、ブロッカーをかわす敏捷性も備えている。
33歳のアービングは今年3月の試合で前十字靱帯を断裂し、現在はリハビリ中。復帰は早くても年明け以降になる。また、32歳のデイビスも新天地デビュー戦で左内転筋を負傷するなど、ケガの多さが不安材料となっている。
それでもマブズには、デレック・ライブリー二世、ダニエル・ギャフォード、PJ・ワシントン、ドワイト・パウエルとビッグマンの駒は豊富。これによりデイビスの負担は軽減されると見られ、元NBA選手のケンドリック・パーキンスはポッドキャスト『Road Trippin』で他球団に警鐘を鳴らしていた。
「AD(デイビス)は国際的なスーパースター(ドンチッチ)とのトレードで獲得した。だからこそ今季は使命感を持って戦うだろう。情熱もそうだし、シーズン終了前からメディアで本人が語ってきたこともある。ADには本当に気をつけた方がいい」
今季のマブズは、6月のドラフトで1位指名を受けたフォワードのクーパー・フラッグ、ベテランシューターのクレイ・トンプソン、アービング復帰まで先発ポイントガードを務めるディアンジェロ・ラッセル、ライブリー二世など、各ポジションにタレント揃いつつある。ここにアービングが万全の状態で戻ってくれば、デイビスとのコンビで旋風を巻き起こす可能性は十分にあるだろう。
構成●ダンクシュート編集部
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「ビッグマンなら(ニコラ)ヨキッチ、(ジョエル)エンビード、アンソニー・デイビスだね。基本的にデイビスはビッグマンの身体をしたガードなんだ。ドリブルからのジャンプショットも打てるし、フェイスアップからも、ドリブルからでもシュートを放てる。相手としてはかなり厄介だよ」
続いてタイスはアービングについて「もしアイソレーションでカイリーと対峙したら、何が起こるか分からない」と述べた。
「左に行くか、右に行くか、ミッドレンジか、フィニッシュか。NBAには才能ある選手が多いけど、彼らと1オン1で戦うと、まるで孤島に置かれたような状況になるんだ」
タイスが挙げたエンビード(213㎝・127㎏)は2023年、ヨキッチ(211㎝・129㎏)は21、22、24年にMVPを受賞しているように、いずれもリーグ屈指のビッグマンとして知られる。そしてアービング(188㎝・88㎏)は、卓越したボールハンドリングを武器に“NBAで最もスキルの高い選手”と称される存在だ。
一方で、彼らと比べるとデイビスのオフェンス力はやや忘れられがちだ。確かに優れたシューターではなく、2020年にレイカーズで優勝して以降、3ポイント成功率はすべて3割以下にとどまっている。
それでもミスマッチを最大限に活かしたポストプレーに加え、208㎝の長身ながらボールハンドリングも巧み。エルボー付近からのジャンパーも高精度で、接触にも負けず、ブロッカーをかわす敏捷性も備えている。
33歳のアービングは今年3月の試合で前十字靱帯を断裂し、現在はリハビリ中。復帰は早くても年明け以降になる。また、32歳のデイビスも新天地デビュー戦で左内転筋を負傷するなど、ケガの多さが不安材料となっている。
それでもマブズには、デレック・ライブリー二世、ダニエル・ギャフォード、PJ・ワシントン、ドワイト・パウエルとビッグマンの駒は豊富。これによりデイビスの負担は軽減されると見られ、元NBA選手のケンドリック・パーキンスはポッドキャスト『Road Trippin』で他球団に警鐘を鳴らしていた。
「AD(デイビス)は国際的なスーパースター(ドンチッチ)とのトレードで獲得した。だからこそ今季は使命感を持って戦うだろう。情熱もそうだし、シーズン終了前からメディアで本人が語ってきたこともある。ADには本当に気をつけた方がいい」
今季のマブズは、6月のドラフトで1位指名を受けたフォワードのクーパー・フラッグ、ベテランシューターのクレイ・トンプソン、アービング復帰まで先発ポイントガードを務めるディアンジェロ・ラッセル、ライブリー二世など、各ポジションにタレント揃いつつある。ここにアービングが万全の状態で戻ってくれば、デイビスとのコンビで旋風を巻き起こす可能性は十分にあるだろう。
構成●ダンクシュート編集部
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